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《古書・古本の出張買取》 京都・全適堂 の日記

ヤギスケの異変

2014.04.23

月曜日の朝、ヤギスケをケージから出そうとすると、よろけて何かに寄りかかろうとする。
4つ脚で立つことが困難。前夜にはじめての夜鳴きを聞いたのもあり、不審に思いすぐ病院へ。
体温なんと35度。山羊の平熱は39度とされています。人間でも低体温なのに、山羊ならば言わずもがな。便はペースト状で少しゆるい程度。

点滴を打ってもらい、翌日は打って変わったように元気に過ごしていました。
散歩にも普通に連れて行ける程度。体温も37、5度にまで回復。

ところが、夕べも夜鳴きをして今朝は月曜日以上に弱っていました。体温もふたたび35度台に。
病院で今度は点滴プラス強心剤を打ってもらうも、鼓動は弱いまま。呼吸も弱く、酸素吸入させるも一向に回復せず。医師もこれ以上はどうにもできず、難しい状態だと言う。

今朝の状態を見て、覚悟はしておりました。
前の山羊も体が弱く、下痢をして立てなくなりあっという間に死んでしまいました。
山羊、とくに子山羊は昨日まで元気でも突然調子を崩すことがあります。
どちらも原因不明。免疫力が弱いことに尽きるのでしょう。
眼も濁っており、もちろん寝たきりで何も食べられず。

ただいま、ヒーターの前でコタツ布団をかけて脇に寝かせております。
医師にも匙を投げられたので、普通なら長くはないでしょう。
弱っているので死ぬときは眠るようでしょうから、苦痛はないはず。

ただ横になっていても本当にかわいい。
時が来るまでは、できるだけのことをしたい。

3ヶ月になり、離乳してようやくこれからというところ。
待てや伏せ、匍匐前進におまわりまでできるようになり、これから先が楽しみだったのですが。
何百人に声をかけられ、パン屋さんではバイトの女の子に、「店長ー、ヤギですー!」と叫ばすだけの人気者。にもかかわらず、本人はそしらぬ顔。

と、ここで文章を終わろうとヤギスケを見ると寝姿のまま静かに息を引き取りました。
見事に、静かに。3ヶ月でしたが、多くの人を笑顔にしてきました。人間に師はいない私ながらヤギスケを子であると同時に、教えられるものとして称えてきました。
覚悟はしていたのですが、実にあっけない。

今日は何十回とキスをしました。
除角や去勢までさせて、この命の短さ。
ヤギスケの静けさに覆われて、感情ひとつない。
しばらくたてば、感謝くらいは出てくるでしょうか。


紙おむつおしめに草におやつみな山ほど残し子ヤギ眠れる

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