《古書・古本の出張買取》 京都・全適堂 | 日記 | きつちりと陰に収まる仔鹿かな 陸沈

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《古書・古本の出張買取》 京都・全適堂 の日記

きつちりと陰に収まる仔鹿かな 陸沈

2017.04.27

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きつちりと陰に収まる仔鹿かな

奈良公園の鹿。
春に生まれてまもないのにぐんぐん成長している。
緑陰にきっちり入っている姿が愛らしかった。


木漏日を泳がせながら春帽子

鴻巣山で切り株に座って休んでいると、山登りの人たちが行き交う。
帽子に木漏れ日が泳いでいるようで。


鶯の地球(ほし)や青天障りなし

これも鴻巣山にて。
見事な青天で、鶯の声を遮るものは一つとしてない。


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春卵円崩れじ黄身厚し

お向かいさんからいただいた富士山麓で育てられた平飼い卵。
この卵の力強さ、美味しさを何とか伝えられないかと句にしてみた。


美ら海を飛び交ふ雉子と雉の声

ものものしい朝鮮半島情勢。
雉の字は矢と書く。
ミサイルを打つぞ、打つぞと雉子(北朝鮮)が言い、雉(アメリカ)が応じる。
ケンケン(喧々)と美ら海を挟んで鳴き交わしている。

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