《古書・古本の出張買取》 奈良・全適堂 | 日記 | 平松良子『句集 天恩』(本阿弥書店)より

◎近畿一円、出張いたします。 一般書から学術書・専門書、現代から江戸(和本)まで。

Top >  日記 > 平松良子『句集 天恩』(本阿弥書店)より

《古書・古本の出張買取》 奈良・全適堂 の日記

平松良子『句集 天恩』(本阿弥書店)より

2021.12.09



1990年。
「雲母」同人。第2句集。

稲架木解くひとりの音の湖国かな

枯れてなほ枯るるもの音鎌倉は

梅挿してあり梅の木の下の墓

日論は睫毛に重し蕗の薹

巨木より苗木に春の隣りをり

初蝶や艦を真横に見てをれば

籾蒔いて夕べの空を広くしぬ

眼のとどく島より年のあらたまる

どの鹿も伏せて地のいろ二月尽

竹の皮落ちしばかりの後光かな

鬼灯のいろや寝ぎはに見る月は

輪くぐりやきのふはただの坂のみち

越前は稲架の高さの風吹けり

朴の葉の枯れて石垣いろの村

枝折戸に雨が霰となる明り

日記一覧へ戻る

【PR】  楽楽  DINER CAFE BUG  Hair Art Pleasure(美容室プレジャー)  ハローストレージ品川・戸越  リサイクル着物 蜻蛉屋(とんぼや)