《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 | 日記 | 夏は滝めぐり

◎近畿一円、出張いたします。 一般書から学術書・専門書、現代から江戸(和本)まで。

Top >  日記 > 夏は滝めぐり

《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記

夏は滝めぐり

2015.08.05

二・八の法則というのでしたか、2月と8月は商売が暇になる月ということで、当店も例外でありません。
とくに猛暑の続く中、本の整理をしようとなかなか思い立たないのかもしれません。

昨日、文化パルク城陽で夏川りみと京フィルの合同コンサートが行なわれました。
りみちゃんのコンサートは2回目、京フィルは数多く聴きに行っています。
りみちゃんは城陽ははじめてらしく、沖縄より暑いと言っていました。
それは事実です。京都は温度に加え、それ以上に湿度が高いですから。
それにしてもあのパワフルな歌声とチャーミングさはずっと健在でなにより。聴衆の年齢層も高く、前回聴きに行った桂文枝の落語の層よりは若干低めといった程度。若くして日本の母の貫禄たっぷりですね。

仕事が少ないなら少ないなりに喜ばしく思ってしまうのが私の性質。
もちろん、仕事が多いのはありがたいのですが、そうでなければじっくり暇を愛でられる。
とくに8月暑い時期は、滝に行ける。今年も日々滝めぐり。暑い→滝が私の回路には形成されています。
ただ今年はお気に入りの菩提の滝の前にいてもじとっとした感じが抜けない。どんなに蒸し暑くても、この滝に行けばすっきりしていたので今年は特別な暑さです。

先日は、信楽の鶏鳴の滝と三筋の滝へ。
三筋の滝はミホミュージアムのそばにあり、滝そばに近づくこともできず、あまり見ごたえのある滝ではありません。
鶏鳴の滝へいく途中にログハウスのカフェがあったので立ち寄りました。
ヤギのうしおを庭につながせてもらい、やはり色々と話しかけられる。
そこにいたお客さんの女性をなぜか滝へお連れすることに。
険しい滝ではなく、駐車場も完備されていて下りてすぐ滝なので大丈夫だろうと。
ヤギを連れているといろいろおもしろいことがあるものです。
カフェのマスターの滝に生活排水も流されているという情報はかなり残念でしたね。
写真はこの滝とうしお。

今日は伊賀の白藤の滝へ。
ここも車を止めてすぐに滝。
これは便利かつ見事な滝。落差は15メートルほどでしょうか。滝の正統派である直瀑。
水量も豊富で、滝壺から虹色の飛沫が飛び上がる。
先客に女の子2人連れ。後から10人ほどの行者が滝へ入って声明を唱えながら拍子木を打って行をされました。ここは滝壺が深く打たれることはできないので、その近くまで入水。
You tubeにその様子を。
https://www.youtube.com/watch?v=t-vYCIzQAkU

続いてよせばいいのに、夕方になってまだ行けると思い、同じく三重の布引の滝へ。
車から下りて1キロほど歩くという。もちろん、誰も人はおらず。
半分以上まで行ったと思いますが、うしおが濡れた岩を飛び移っていくことができず、私が抱いて飛ぶのは危険だと判断し、断念。
ただ、暗くなっていく時間やいくらかの危険は野生が研ぎ澄まされます。
いかに野生が衰えているかと同時に、自分にも野生が残っていることを確認させられる。
蛇が出たり蜂が出たり、足を滑らす危険など、生物としての恐れが生命力を高めていく。
うしおも部屋ヤギなので、ずいぶん野生が活性化されていたように見えました。
子どものサバイバル能力の低下といったことが言われて久しいですが、大人もいまやないに等しい。日常から離れて、一人で山に入っていくのは存在にとって大切なことだと困難な滝に行くたびに感じています。


 沖縄より暑い夏川りみが言い

 ゆきずりのひとを連れゆき滝見かな

 滝落ちて包む少女の素足かな

 滝見つめおれば行者の次々と

 岩素足岩と沢蟹移りけり

 飛魚の如く跳ぶ滝壺の虹

 渓谷の岩の形に沿ふ素足

 ほどほどを守るほかなき暑さかな

夏は滝めぐり

日記一覧へ戻る

【PR】  ノース・ペインティング・サービス  ハローストレージ鶴間ⅠJ  Dear Moon Mari   まきのパソコン教室  ハウジング重兵衛 成田ショールーム店