《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
-
レコードの秋、読書のヤギ
2015.09.25
-
150キロの速球をガンガン投げられるが、すぐに故障するのはよいピッチャーとは言えない。
だましだまし投げさせてきたが、とうとう肩が上らなくなってしまった。
うちのアンプの例えです。
とうとうKENWOOD L-02Aが完全故障。
1ヶ月修理に出していましたが、やはりどうしようもなくなりました。
音の押し出し、音圧が大きく、くっきりした音でありながら深みも失わない。オーディオファンにはすでに顧みられないそんなアンプでしたがお気に入りだったので残念です。かなり回路が複雑なようで、40年近く前の製品なので部品の代用品もない。
しかし覚悟はしていたので、新たなアンプを試聴して購入。
LuxmanのSQ-38FD。1974年製なので私と同い年ということになります。
その前の38Fも聴かせてもらいましたが、音のまとまりという点で38FDに軍配が上がる。
店員さんはそんなに違いはないだろうと言っていましたが、ずいぶん違いました。
実は、この製品を踏襲した現行品、SQ-38uを持っていましたが、やはりCDはよい音がするもののレコードはアナログのやわらかさが失われ、真空管にもかかわらずデジタルのとがった音でした。
まさか、そのアナログ時代の38を持つことになるとは思いもよらず。
真空管なので、やわらかさがある。L-02Aと比べると音圧は強くはありませんが聴くのに十分堪え得るアンプです。
最初はボリュームのつまみにガリが出ていましたが、つまみを何度も回しているうちに取れました。
とにかく安定感が一番。150キロは出なくとも、130キロ台でも故障なくローテーションをしっかり守ってくれるようなピッチャー的な存在であることを願っています。
音にキレがあると深みがなく、深みがあるとキレがないのが普通。
キレとコクと両方のバランスが取れ、しかも抜けがいいというのが理想ではあります。
しかしそれ以前に安定感が一番。安物は結構安定感があったりするのですが、それ以上ではなく。安定感プラス、コクとキレと抜けがどれだけバランスよく感じられるかで名機と言われてくるのでしょう。
あとは個々人の音の趣味で、選ぶ機種が変わってくる。
カートリッジもSPUをGEの楕円針からGの丸針に変更。
レコードを久しく聴いていなかったので、これで秋の夜長を存分に味わいたいと思います。
<現在のシステム>
プレーヤー:TEAC TN400
アンプ:Luxman SQ-38FD
スピーカー:Tannoy オートグラフミニ
トーンアーム:オーディオテクニカ AT1503
カートリッジ:Ortfon SPU Classic G MkllとDENON DL-103Rを中心に。
昇圧トランス:FR FRT-3
写真は、読書に興味を示す? ミニヤギうしお。食欲のヤギ、読書のヤギ。
秋の夜長はレコードを聴きながら読書に最適ですね。
連休中も休み明けも、出張のご依頼が続いております。
涼しくなってきて読書の秋はもちろん、整理の秋でもあるようです。
