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《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記

ブラックスワン

2011.07.28

先日、広告雑誌の営業があってインタビューを受けることにした。
10月末に出る経済情報誌で、おそらく読者は取材対象の企業や店がほとんどだと思われる。
ただ、アマゾンでのランキングもそこそこあり、うちのような店とは毛色が違うと思われるが、違った分野に宣伝を出してみるのもまた一興だという気がした。

芸能人がインタビュアーを務め、うちの担当は鳥居かほりさんというダンサー・女優さんであった。
お名前を聞いたことも見たこともなかったが、知人に聞くと知っているというので、私が芸能界に疎いだけなのだろう。
京都のホテルで取材をと言ってきたが、街中に出るのが好きではないので、うちに来てもらった。
ダンサーならではのスタイルできれいな人であった。
ここにインタビュアー一覧がある。
http://www.companytank.jp/interviewer/index.html
なぜ彼女に古本屋の話をしているのか不思議ではあったが、この中で最適な人選であったと言うべきだろう。
聞く、話すというコミュニケーションができる。
ちょっと調べたら、宮沢りえと化粧品のCMに出ている動画を見つけた。
http://www.youtube.com/watch?v=GWpB5PhrKvQ

『朗読者』というドイツの小説を映画化した『愛を読む人』の話をすると、彼女も見ており褒めていた。
うちのクラシックレコードだらけの部屋を見て、ご自身がダンサーなので『ブラック・スワン』の映画が音楽だけでもよかったと言う。
チャイコフスキーの「白鳥の湖」のバレエをテーマにした映画だということは知っていた。
ただ、私は音楽だけで十分な人間なのでとくに行こうとはしなかったのだが、そう言われて映画館で見てみた。
R-15指定になっており、バレエ映画というよりホラー映画に近いものがある。
「シックス・センス」を見たときのような感じ。
主演のナタリー・ポートマンは、これでアカデミー主演女優賞を取っている。
善の白鳥については文句の付け所がないが、悪の黒鳥を表現することができずに苦悩する。
母や同僚との関係に悩むなど、題材としてはありふれているものの、そのありふれた心理をスリラーに仕立て上げたところが大勢の共感を呼んだのかもしれない。

一般の我々は、得意分野を伸ばしていけばよいとされるところがある。
白鳥が得意なら白鳥だけで生きていける。
役者はそういう人もいるが、それだけでは行かないところがまた難しいのだろうし、おもしろいと思える人にはおもしろいところなのだろう。

チャイコフスキーが見ればさぞ驚くだろう。
全編通して、音楽も「白鳥の湖」一色。
携帯の着信音や部屋のオルゴールまで。

「白鳥の湖」の名演を1つ挙げるとすれば、エルネスト・アンセルメ指揮のスイス・ロマンド管弦楽団の演奏になろうか。
優雅で安定感のあるアンセルメらしい演奏である。
何度聴いても完璧だ。

ブラックスワン

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