《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
-
ブックカバー革から麻へ衣更
2016.05.17
-
タイトルに詠んだ俳句のように、麻のブックカバーを手に入れました。
先日お参りした奈良の法華寺の手作り。
奈良時代の光明皇后が犬のお守りを作ったのが伝承されているそうです。その犬がモチーフに。
最初「犬?」と思うほど、マンガチックでユーモラス。和みます。
以前にも書きましたが、私はほぼ特注で本の大きさごとの革製ブックカバーを8種類揃えています。
文庫サイズの麻のカバーにするとどことなく涼しげな感じがいたします。
手触りもさらっとしていますし。
中には角川の歳時記を入れてみました。
ブックカバー一つで読書に豊かさが加わります。
目で読むだけでなく、触覚もまた思いのほか大切な要素。
一般の書籍はツルツルのカバーですが、革のブックカバーをかぶせると、手の脂にしっとりなじんで心地いい。
麻はさらさらしていて、作務衣や甚兵衛のようなもので夏にふさわしい。
ちなみにこの句では、衣替ではなく衣更。去年も着ていたものではなく、更のカバーということで。