《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
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新譜のレコード
2016.10.20
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レコードがブームだとちらほら耳にする。
個人的にはそのように感じたことは一度もないが、一定の愛好者は存在しており、私もその一人。
ハイレゾがアナログにかぎりなく近いと言っても、裏返せばそれはアナログがもっともいいと言っている。
もし本当にレコードが受け入れられているとすれば、中古ではなく新譜が出てこなければおかしいが、ほんの一部を除いてはない。
海外ではまだ生産はされているようで、昨年発売されたエンヤの新譜を見つけてオランダから取り寄せた。
船便にもかかわらず、1週間もかからなかった。
7年ぶりのアルバムだそうだが相変わらずのエンヤの世界。
この人は怖いくらい青が似合う。
中古レコードも探してはいたが、彼女のはなかなか見つからない。
やはり新品はいい。
埃ひとつない新品は私の記憶にはもうない。
中学に入るとみなCDに変わっていた世代なので。
20年以上前になろう初期の「Watermark」や「Shepherd Moons」「Memory of Trees」がもうじきレコードで発売される。
これらも予約注文しているので、届くのが楽しみ。CDで聴いていたものをレコードがあれば探しては買ってきた。
アナログに近いのではなく、アナログそのものの空気を圧倒するような迫力がレコードにはある。
レコードがブームなら新譜が出なくてはおかしいと書いたが、ディアゴスティーニから今、ジャズのレコードが出始めている。
私はジャズは聴かないが、新譜を出す試みをしているということはやはりその兆候があるのかないのか。
うれしくなって今出ている2枚を書店で購入。1枚目はマイルス・デイビス、2枚目はジョン・コルトレーン。
この調子でクラシックや歌謡曲も出てくれたらいいのだが。
秋の夜長にレコードを聴く。この上ない時間。このよさが多くに伝われば。
当店は本だけでなく、レコードも出張買取しております。整理の際はご用命ください。
レコードに一本の筋秋灯下
レコードの溝へ秋雨浸み入る夜