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《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記

映画「シュガー・ブルース」「PK」

2016.11.02

みなみ会館で「シュガー・ブルース」「PK」の二本を鑑賞。  

「シュガー・ブルース」は副題「家族で砂糖をやめたわけ」とあるように、砂糖の害を警告する映画。
現代の食生活で砂糖の入っていない食品を見つけ出すほうが難しい。
急激に砂糖の消費量が増えてしまったので、身体がそれに追いついていないというのはたしか。
映画監督は妊娠糖尿病」にかかってしまい、砂糖の摂取過剰が原因と考えている。
結局、加工食品で砂糖が入っていないものを見つけ出すほうが難しいので料理はすべて手作りとなるが、急激に生活を変えることは難しく、現代人が手間暇をそこまでかけられるかどうか。
私も大の甘いもの好きなのだが、現代人は普通にしていても摂取過剰であることは間違いない。
砂糖を摂取すると気分が高揚するが、依存度も高くなる。
血糖値を急速に上げ、インシュリンで急速に下げる。
酒やドラッグとその点では変わりがない。糖分は嗜好品と心得、食事の中心とすべきではないだろう。
極端なマクロビオティック、菜食主義に走るのもまたかたくなな姿勢でありいただけない。
身体の声を聴きながら、今の生活にとって本当に心地よいのかどうか、
確認しながら飲食を楽しむ。それが心地のよい「いい加減」に収まるポイントを見つけてくれるだろう。
次に紹介する「PK」にも通じるが、極端な信心は健康であるとは言えない。  

「PK」はインド映画最大の興行成績を収めたという。
一言でいうと、宇宙人が突然やってきて宗教指導者(導師・グル)の欺瞞を暴く。
ネタばれにはなるが、そのことで主人公の女性の婚約者、父親が女性のもとに戻ってくるという話。
導師=悪人、信者=騙されていただけで本当は善人という図式があまりに単純なのは問題。
わかりやすいというのは危険なこと。
しかし、そうでないとヒットはしない。  

とはいえ、無類におもしろい。
要約するとシリアスな内容と思ってしまうが、コメディの要素がふんだん。
腹を抱えて笑わせられ、最後は泣かせる。
インド映画の特徴である突然現れる歌と踊りのシーンも楽しい。  

監督は、信者に対して、「あなた方が神を守るべきではないのでは? 神であれば、自身のことは自身でできるはず。」というメッセージを込めたという。
爆破テロのシーンも現れる。
自分の信仰する宗教を守るために引き起こされるテロに対しての明確なメッセージである。  

主人公の女性はインド人、婚約者はパキスタン人。
ヒンズー教徒とイスラム教徒の家庭ゆえに、親族からは反対される。
神は神に任せて、あなたはあなた自身を生きよ。そうすれば差別はなくなる。
このことを宇宙人をもってくることで違う価値観を示したわけだ。
私が幼少の頃にウルトラマンを地球に真理をもたらす者として見ていたのとかぶる。  

この映画はぜひ見てほしい。
笑ってほしい、泣いてほしい。
依存というものに向き合ってほしい。
主人公の女性が無駄にバストを強調しているのでそこは障害になるかもしれないが(笑)  

<映画鑑賞句>10月末に見たので    

 映画見て泣いて笑うて十月尽

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