《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
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日和見の野性一途に千鳥の歩
2017.01.15
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寝酒てふ下戸の一杯養命酒
寝酒は冬の季語。
寒波が襲来していますが、寒いときには体を温めるという意味で冬の季語なんでしょう。
ワインは気分で多少嗜みますが、あまり酒が飲めない下戸は養命酒で。
画布隠す日曜画家や藪柑子
植物園を散策していると、絵を描いている人を見かけました。
横を通り過ぎようとすると絵を隠す。
外で描いてるんだから隠さなくてもと思いますが、日曜画家の日曜画家らしさを見た感じがしました。
日和見の野性一途に千鳥の歩
酔っぱらった歩き方を千鳥足と言いますが、千鳥はこっちへ行ったかと思うとすぐに向きを変えてあっちへ向かう。
同じ方向をずっと歩き続けることはありません。
日和見というのはあまりいい意味で使われることはありませんが、何も考えずにしゃにむに突っ走るより敏感です。つねに今の状況を感じ取っている。
日和見という一途な野性を見て取りました。