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《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記

寒卵傷一つなく立ちにけり

2017.01.18

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卵傷一つなく立ちにけり


種も仕掛けもありません。
卵を立てるにはどうすればいいか、コロンブスはぐしゃっと底を割って立てました。
コロンブスの卵と言われているものですが、まず前提として卵は立たないものとされている。
だからこんな暴挙に出たのでしょう。船の中であれば揺れるということがあったのかもしれません。
しかし、少し集中して重心の一点を見つけると卵はすっと立つ。  

寒卵ですから凛とした立ち姿となります。
余分な力を入れず、一点に力の集まっている姿は静坐のお手本のようなものでしょう。

  
底冷やべた足あますところなく  

靴の中敷きを作るのに足の型を取られたことがあります。
曰く「教科書に載っていそうな偏平足」だと。
床から前面に底冷えが伝わってくる足です。    


不合格通知残れる雪ぞある
  

数日前の雪がまだ残っている。春はまだ来ない。

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