《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
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なむあーめんだぶつの国の踏絵かな
2017.02.08
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絵踏みせる草鞋口づけするごとし
なむあーめんだぶつの国の踏絵かな
・・・・・踏絵踏む・・ ・・・・・
本日の三句詠はすべて踏絵。
踏絵は春の季語。
寛永五年から安政四年まで、長崎奉行所では毎年正月四日に行われていたということからだろう。
先日、映画「沈黙」を見たことからも詠んでみた。
和漢混合、和洋折衷の日本において行われた弾圧。
仏教でも新宗派が出てきてもやはりはじめは相当のもの。
南無阿弥陀仏もアーメンも惟神もみな、大いなるものにお任せするという心の働きは同じのはずだが。
しかしそう思える者は特定の宗教を欲しないだろう。
最期の句は実験句。沈黙、または足取りを点で、空白をさらなる沈黙で表してみた。
配置に心を砕いた。
前衛芸術のようなのでどう受け取るかは自由。