《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
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切株に尻も平らか山笑ふ 陸沈
2017.03.16
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切株に尻も平らか山笑ふ
鴻巣山の桜見台の近く。
座りよさそうな切り株が所々にあって座るたびに尻が切り株の形になる。
青き踏むこの身のまさに青々と
この身こそ自然の極み青き踏む
の句を具体的にという指摘を受けて推敲したもの。
春灯本は買ふもの借りぬもの
古本屋だからというわけではなく、やはり本は買って読むべきものだと思う。
本はコストパフォーマンスが高いものでけちるべきものではない。
①よほど手に入りにくい資料、かつ高額の絶版書を閲覧する
②幼児の絵本を充実させてコミュニティ化を図る
この2つ以外に図書館の必要性を感じない。
図書館が流行りの小説を何十冊も購入するというのは正気の沙汰とは思えない。
作家が反対運動を起こすのもむべなるかな。
普通に本屋で手に入り、今ではネットで翌日にすら届く。
しかも送料がかからない場合さえある。高額ではないのだから買って読むべし。
資源の無駄を省くという理屈もあろうが、自分のものであってこそ深く没入することができる。
そこには借りているという遠慮がないから。
買って読む本にこそ春灯はあたたかい。