《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
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花衣さらり着こなす衣花 陸沈
2017.04.11
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与那国の大地ごろごろ母子馬
与那国島には一度も行ったことがないのだが、与那国で馬を飼っている人の本を買い、ネットで毎日のようにその馬の写真を見ている。
最近では仔馬も生まれ、二頭の様子がなんとも愛らしい。
カディブックスの『馬語手帖』はおすすめ。
写真は著者の河田さんのを拝借。
島ながら大地をころがすようにごろごろしている。
菫ほどな小さき俳句こそ好め
夏目漱石の句
菫程な小さき人に生れたし
の本句取り。
俳句の良さはこの世界最小の十七音の小ささにある。
エネルギーを凝縮すると爆発的なパワーを生むように、そこには宇宙大まで詠むことができる。
花衣さらり着こなす衣花
花衣をさらりと着こなせるのは衣花、衣に包まれた花(のようなひと)。
若冲と蕪村語らむ花筏
若冲と蕪村は同年齢で、京都市内のすぐ近所に住んでいた。
にもかかわらず、交流の記録が残っていない。
お互い意識はしていたと思うが。
ちなみに私は断然蕪村派。