《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
-
小満や山羊の瞳の夜のまろし 陸沈
2017.05.27
-
小満や山羊の瞳の夜のまろし
小満は立夏と芒種の間。
生物が生長していく時期。
山羊の瞳は貯金箱だと思われているが、夜は少しやわらいで。
うしおはふだんからほぼ丸い。
蜘蛛の囲の雨後を光らす二三粒
レコードの戦前の音夏歪む
戦前のレコードの音にはノイズや録音の悪さがある。
時局と合わせて詠んでみた。
時が時なら捕まっているだろう句。
体幹の太く真直ぐ新樹光
夏風呂や彫物の龍真つ先に
銭湯にはその筋の人も多くやってくる。
しかもきれい好きだったりするので一番風呂。
ところでとところてんまづすすりけり
心太は夏の季語。