《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
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「画僧古かん展」(大和文華館)・中野美術館
2017.06.23
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奈良のあやめ池そばにある大和文華館へ。
明誉古磵(めいよこかん)は江戸時代前期の尾形光琳と同時代の画僧。
あまり有名ではありませんが白隠や仙厓の先駆けを行くゆるい画風。
彼らは禅僧でしたが古磵は浄土宗の僧侶。
大黒天が代表作のようですが、龍や曼荼羅なども見ごたえあり。
大黒天は何枚も描いており、その一枚が円い絵葉書になっていたので購入。
玄関に貼っておきました。
ちなみに玄関には、以前北白川で店をしていたときに画家のお客さんから大黒天の絵をいただいたものをすでに飾ってあります。
大和文華館は庭園もすてき。
柘榴の花。
さらに明治に辰野金吾設計の奈良ホテルのラウンジを移築した文華ホールもすばらしい。
貸ホールになっていて使用料も良心的なので、何かの折に使ってみたい。
せっかくなので近くの中野美術館にも行ってみる。
ついででしたが、予想以上のコレクションに驚き。
日本を代表する日本画家、洋画家の作品が集められている。
はじめて知った画家、入江波光の「ぶどう園」に魅了される。
徳岡泉仙の「茄子」、熊谷守一「畝傍山」、須田国太郎「ヴァイオリン」など秀作ぞろい。
後者二つから俳句を詠みました。
畝傍山鳥居を抜けて夏の星
日盛の裏の暗さやバイオリン