《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
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本は併読するのが好き
2017.07.03
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仕事柄というわけではありませんが、本は平均以上に読んできたように思います。
しかも一般に聞いても誰? というような人のものが多い。
学者ではないので乱読ではありますが、実は学者という人たちは本を読んでいると言えるのか疑問ではあります。
自分の研究に必要なところだけを読むので大体がつまみぐいのようなもの。
じっくり読むというのとはまた違って、著者にすればうれしいのかどうかというところはありますね。
しかしすべてじっくり読むことなどできず、飛ばし読み、斜め読みはしかたのないところではあります。
私は学者ではありませんし、学者タイプでもない。
一つのことをずっと突き詰めるようにはできておらず、飽きてしまいます。
で、最近はカバンには文庫本を3冊入れている。単行本だと重くて。
ジャンルはバラバラ。今現在で言えば、
『ノルウェイの森(英語版)』『俳句発想法 歳時記』『読んでいない本について堂々と語る方法』。
『ノルウェイの森』は2回読んで映画も見ました。村上春樹は好きではないが読まされてしまう。
英語に疲れてくると『俳句発想法~』で俳人モード。読んでいると次々俳句が生まれて推敲ばかりしているので疲れてくると、『読んでいない本について~』を読む。
『勉強の哲学』(文藝春秋)に載っていておもしろそうだと思ったので。
よく書棚を見て、「これ、全部読んだんですか?」と聞かれる。そう聞く人は本を読まない人。すべてじっくり読めるわけがない。積読もまた読書のうち。読書家なら当然わかること。
こうやって併読して気分転換をする。
戻ってくると前どうだったかを思い出そうとするので脳の活性化にもつながっているかも。
専門家にはなれないかもしれませんが、もっと読書は自由に気楽になされてよいはず。
この乱読は仕事にも生かされているように思います。
どの本がどういう位置づけにあるか、浅く広く知って需要があるかどうかを判別する、それが古本屋にとっての目利きですから。
ブックカバーはすべての本のサイズをそろえており、文庫はいくつかありますが、その中でもこれはお気に入りのもの。