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《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記

この時代に○○

2017.08.01



朝、ゴミ出しに行くときに、小学生から「この時代に下駄」と言われた。
ゴミ出しや短い散歩には一本歯の下駄を履いていく。
下駄そのものもめずらしかろうが、一本歯はまず目にする機会はないだろう。
竹馬に乗っているような感じで、平衡感覚を養うのに使っている。体幹を鍛えることにもつながっているだろう。

「この時代に」の後に続く○○。
おそらく自分のやっていることはほぼここに当てはまるように思う。
・この時代にレコード
・この時代に静坐
・この時代に滝行
・この時代に山羊
と書きながら、流行ではなく自分の感覚に従っているのが一番素直なことなんだなあと。
それは他者から見ておかしなものに見えたとしてもやむなし。
たまたま流行に沿ったものが自分の感覚に合えばそれでいいし、合わないのなら合わない自分の感性が露見するだけのこと。
別に私の感性が古いとか新しいとかいうわけでもないだろう。
ただそれが強ければ強いほど、世の中とのズレがあり、違和感を感じる。

一面では生きにくいものであることはたしかだが、自らの感性に直に従うという点では自然なこと。
社会とズレた感性、違和感が今の仕事に有利に働いている点も事実。
需要のある古書とは絶版でかつ、マニアック。そういう目利きであるためにはズレた感性、というより感性をずらせることが重要な資質となる。
それはそれでやっていく道があるということだ。

社会に無理に合わせる必要もない。
自分に合わせる、自分の感性を認めることのほうが精神衛生上ずっとよいし、そのほうがずっとおもしろい。

コンビニで買った本『図解 いちばんやさしい地政学の本』の副題に「この時代にもっとも必要な学問」とあった。まだ読んでいない。
おもしろそうなので買ったが、最大の需要をマーケットにする必要はない。「この時代に」より「自らに」を優先させるほうがよい。そのうえで、社会との接点があればつなげていく。「この時代に」を優先させて、そこから自分の嗜好との接点を見出していくのも可能だが、あまり素直ではないように思う。
学校の勉強でちょっとでもおもしろいところを見つけていこうというのがなにか姑息な手段に見えるのと同様。
自分を押し殺してささやかな楽しみを掬い取る、これは美徳だとみなされてもいるので厄介だが、単に心の習慣にすぎないのではないか。私にはそう見える。

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