《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
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乾広子『句集 雪行脚』(河発行所)より
2018.09.11
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観音の千手上向き時雨来る
一塊の家鴨のひかり冬に入る
花山葵泣かぬ女を粧へり
官軍の顔して抜ける木下闇
しろがねの浪にはだかる平家蟹
初午や面売り面の中に笑む
扇置くひがしに三十六の峰
みの虫のくの一貌や風の寺
桶一つ解きて酢茎売りとなる
紅顔の胡弓や燈下親しめり
下→火でしょう。
座禅組むかの青嶺を半眼に
耳よりな話にふれず蕗を煮る
「河」京都支部長。
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乾広子『句集 雪行脚』(河発行所)より
2018.09.11
観音の千手上向き時雨来る
一塊の家鴨のひかり冬に入る
花山葵泣かぬ女を粧へり
官軍の顔して抜ける木下闇
しろがねの浪にはだかる平家蟹
初午や面売り面の中に笑む
扇置くひがしに三十六の峰
みの虫のくの一貌や風の寺
桶一つ解きて酢茎売りとなる
紅顔の胡弓や燈下親しめり
下→火でしょう。
座禅組むかの青嶺を半眼に
耳よりな話にふれず蕗を煮る
「河」京都支部長。