《古書・古本の出張買取》 京都・全適堂 | 日記 | 西谷剛周『句集 斑鳩』(幻俳句界)より

◎近畿一円、出張いたします。 一般書から学術書・専門書、現代から江戸(和本)まで。

Top >  日記 > 西谷剛周『句集 斑鳩』(幻俳句界)より

《古書・古本の出張買取》 京都・全適堂 の日記

西谷剛周『句集 斑鳩』(幻俳句界)より

2018.11.06

20181106_210452.jpg

1997年。
「幻」主宰。

鉄棒の両手の中の鰯雲

除夜の鐘撞く右腕に子の重み

冬かもめ舞えり造船所の余白

冬の月女の声の父子家庭

酔眼の左右がにじむ冬銀河

風花や墨絵の仁王動く刻

カレー皿キュンと鳴る啓蟄の風

花冷えの卓両膝に両拳

青りんご一人づつ減る死者の守

祝杯の中の春燈妻がいる

冴え返る鋼板薄き錆を持つ

冬海へ鳶流されて流されて

木枯らしや議事堂前右折禁止

大の字にGパン乾く女正月

向日葵の見ている方に腰掛ける

どの秋も凱旋門に突き当たる

「さよなら」の前の言葉を捜す秋

初詣妻見定めて流される

つまづいて思わぬ人に会う桜

踊り子の胸がせり出す夜の新樹

虫干の本を重ねて人ぎらい

日記一覧へ戻る

【PR】  シーンダイビングサービス  有限会社 オーケーサービス 安城本社  ENJIN エンジン 激安中古車販売・高価買取  キース  腰痛治療院 恩-ON-