《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
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ゆっくりとした年末
2011.12.27
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年末最後の上賀茂神社の手づくり市へ行った。
数年前の初回の寂しさからずいぶん店数も増え、賑わいが出てきた。
ただ、寒風で店の小物が飛ばされたりと、寒さで購買意欲、店の人のやる気もそがれ、2時過ぎで早々と店じまいをするところもあった。
写真は上賀茂神社の神馬。
ニンジンを食べさせてあげて撫でてみる。
うっかり神馬であることを忘れてしまってはっとする。
週2回馬に触れているので、つい気安く触ってしまった。
便秘気味で、手づくり市には飲む炭を買いに来たのだが、馬油を臍に塗るとよいらしいと前日知ったので、それを試してみている。
飲むよりは塗るほうが楽でもあるし。
馬つながりということで。
馬馬言っているが、来年は辰年。
龍と言えば瀧。
瀧めぐりが楽しみだ。
冬の瀧も素晴らしいが、極寒過ぎて身体が動かない。
店頭の二宮金次郎像の本の上に文庫が置かれていた。
たまにある。
今回は桐野夏生の『東京島』であった。
無人島に遭難した20人ほどの男と1人の中年女性の物語。
一読して感想というほどのものもとくにもないが、文明を享受している人間が自分の野生を思い起こしたいというので読まれるのであろうか。
読書は代替行為としての要素も大きいから。とくに小説や映画では。
本など1冊もなく、文化と呼べるものも初めはないが、凄絶なサバイバルの末に文明や文化を築いていく。
本を含め、文化とは魂の記録なのだろう。
今月は先週まで歴史書や人文系の専門書を中心に取り扱いました。
年末年始は買取の依頼も少ないですが、変わらず受け付けております。
休みは設けていませんので、ご都合に合わせてできるだけ応じさせていただきます。
