《古書・古本の出張買取》 奈良・全適堂 | 日記 | 大澤鷹雪『句集 夏木立』(本阿弥書店)より

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《古書・古本の出張買取》 奈良・全適堂 の日記

大澤鷹雪『句集 夏木立』(本阿弥書店)より

2020.12.24



2015年。
「春月」同人。第1句集。

夏風邪のなほ抜けきらず桜桃忌

鞦韆や漕ぎて越えたき一線も

色恋は不老の秘薬業平忌

薫風を胸一杯に笛を吹く

気の急きて効かぬ手足や運動会

芸人の独楽白刃を渡りけり

春愁や遂げし想ひのその果に

受け取れぬ品のありけりお中元

縄張りし事件現場や草いきれ

得意気に林檎に印す歯形かな

顔を見て名を二つ三つ生身魂

一茶忌や刑務所志願の被告人

流星やかけし願ひは燃え尽きず

吹初や笛師五代の木看板

花冷やまた読み返す尊厳死

一日ともたぬ決意や酔芙蓉

けらつつき突きの一手の正攻法

しやべり合ふことが和解の女正月

狐火や顔を隠さぬ殺人鬼

菜種梅雨子の親権を奪ひあふ

脱走を許す蛙の目借時

サングラス追はるる者も追ふ者も

夏草を刈り再現の現場かな

答弁書仕上げ三寒四温かな

千歳の公孫樹を倒し春嵐

わが祖母のそのまま逝きし昼寝かな

儘ならぬ我が身を叱り寒稽古

河骨や捜索続く河川敷

喜びは泣き顔に似て生身魂

勝者なき裁きの庭のうすごほり

なにもなきことのゆたかさ春の海

風花や棺に叫ぶ「中村屋」

書に飽きて夕餉の菜に大根引く

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