《古書・古本の出張買取》 京都・全適堂 | 日記 | 加藤楸邨『句集 山脈』(書肆ユリカ)より

◎近畿一円、出張いたします。 一般書から学術書・専門書、現代から江戸(和本)まで。

Top >  日記 > 加藤楸邨『句集 山脈』(書肆ユリカ)より

《古書・古本の出張買取》 京都・全適堂 の日記

加藤楸邨『句集 山脈』(書肆ユリカ)より

2022.07.08



1955年。
「寒雷」主宰。第2句集。

沈黙の金、玉蟲と夕焼と

唖蝉や鳴かざるものは暑くるし

黄金蟲灯に酔ひ兜蟲は攀づ

黴の中言葉となればもう古し

石の蝶金色すべく没日まつ

しぐれをきし額をもつて熱診られ

落葉何かに辿りつかんと光るなり

しづかなる力満ちゆき螇蚸とぶ

胸の書が音してひらく秋の風

雪は雫に夜は妻の手あたたかし


日記一覧へ戻る

【PR】  ママとベビーのスキンケア教室&スクール  cocotte-ココット-  株式会社ライフナビ  KYOTO de MEETING  きものサロン ゆきみ庵  開田2丁目の駄菓子屋