《古書・古本の出張買取》 京都・全適堂 | 日記 | 平畑静塔『句集 旅鶴』(遠星書館)より

◎近畿一円、出張いたします。 一般書から学術書・専門書、現代から江戸(和本)まで。

Top >  日記 > 平畑静塔『句集 旅鶴』(遠星書館)より

《古書・古本の出張買取》 京都・全適堂 の日記

平畑静塔『句集 旅鶴』(遠星書館)より

2022.07.10




昭和42年。
第2句集。

一本の鞭にて野火をただすなり

炭小屋に汚れて事を忘れる母

子の下宿さはれば物の強き凍

舟を漕ぐのけぞる方に花万朶

白障子までひとすぢに畝起す

花野より天に四足を駈けし犬

なき母の声あかぎれの割目から

少年の鞄ぎつしり雪の遅刻

裏で悴み曲馬団湯茶をのむ

抽斗を引けばかすかな涼気たつ

汗かきて大阪の母甘酸つぱ

一塔婆一死に増えてきりぎりす

遠吠や銀河に小窓一つあく

日記一覧へ戻る

【PR】  (有)阿波屋金物店  みずき渡船  マッサージ整体の鶴見カイロプラクティック院  飛翔整骨院  BAP BODY STUDIO 横浜西口店