《古書・古本の出張買取》 京都・全適堂 | 日記 | 『橋本鶏二集(自註現代俳句シリーズⅠ期10)』(俳人協会)より

◎近畿一円、出張いたします。 一般書から学術書・専門書、現代から江戸(和本)まで。

Top >  日記 > 『橋本鶏二集(自註現代俳句シリーズⅠ期10)』(俳人協会)より

《古書・古本の出張買取》 京都・全適堂 の日記

『橋本鶏二集(自註現代俳句シリーズⅠ期10)』(俳人協会)より

2022.08.13



昭和53。
「年輪」主宰。

ふる雪や機械しづかに鐡を切る

水馬はじきとばして水堅し

瀧風に巫女のあそべる巌かな

鳥のうちの鷹に生れし汝かな

菊の前静かにたまる落葉かな

冬濤の摑みのぼれる巌かな

秋燕の羽をたたみてながれをり

冷やかにただ一言の美しき

藁束に置きし砧の槌しづむ

若布刈海女帆綱に凭りて髪を梳く

雌狐の尾が雄狐の首を抱く

音もなく星の燃えゐる夜学かな

打たれたる雉子日輪を放れつつ

濡れてゐし雨の椿をいま憶ふ

石人の石の袂に冬の蝶

てのひらに吹きこんできし落花かな

花桃や逝きたるあとも母やさし

落慶や雁にのりくる一菩薩

仰臥位は天への正座囀れり

わが命つつみてゆるる家桜

ふる雪やすでに深雪の一伽藍

ゆく年や散華をはなつ僧の指

壁の絵の裏しんしんと雪の路地

日記一覧へ戻る

【PR】  かんてい局新潟万代店 新潟の質屋・リサイクルショップ  ヘアサロンクズマキ  福岡バイク修理のSTEP(パワードバイステップ)  ローソン鳴門高島店  アトリエサロン ジュエル~ デトックス&キャビ痩身