《古書・古本の出張買取》 京都・全適堂 | 日記 | 永峰久比古『句集 柏』(安楽城出版)より

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《古書・古本の出張買取》 京都・全適堂 の日記

永峰久比古『句集 柏』(安楽城出版)より

2023.07.02



平成23。
「馬酔木」同人。第1句集。

迎火を焚き続けきし母に焚く

枯るるもの枯れて磧の石叩

大寒の草の骨踏む別れかな

出願も受験も雪となりにけり

鳰潜き釣瓶落しの湖緊る

面影の母は老いざる手鞠唄

霧濡れの少女紙梳く登山宿

杉山に杉の香一番星涼し

落葉また落葉を呼びて暮れゆけり

水底を水流れ水澄みにけり

天気図に太陽溢れ五月来ぬ

残生の仄見えてくる夜寒かな

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