《古書・古本の出張買取》 京都・全適堂 | 日記 | 直江裕子『句集 櫻時計』(ふらんす堂)より

◎近畿一円、出張いたします。 一般書から学術書・専門書、現代から江戸(和本)まで。

Top >  日記 > 直江裕子『句集 櫻時計』(ふらんす堂)より

《古書・古本の出張買取》 京都・全適堂 の日記

直江裕子『句集 櫻時計』(ふらんす堂)より

2023.12.14



1998年
「京鹿子」同人
第1句集

柚子に刃を入れてわたしは浮かんでいる

榠樝投げ榠樝とる子ら空うてり

寒林をまっすぐ抜ける角度あり

コスモスを泳ぎふるさと遠すぎる

いちにちは雪の白さのままでいる

鉄線花別れ話を図解して

飲んでも呑んでも凍星がついてくる

いち日を激しく茄子はやわらかく

遠花火恋のくだりは顎をひき

白菜を裂く音だけで今朝はいい

さっきまでの椿の空間が重い

夏掛や遠からずくる死の形

こすもす揺れる行きたいところあるように

はまなすや佐渡に願という地名

あめんぼの躓くほどの水の疵

日記一覧へ戻る

【PR】  郭中医鍼灸院  心整体院  青葉台駅前眼科  チーズラボ7号店  Suns Bar