《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
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三宅みち子『句集 刺羽』(東京四季出版)より
2024.03.04
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平成2
「運河」「春日野」同人
第1句集
猫通り犬通りゆく蕗の薹
風花のとび行けるもの消えしもの
月浴びてゐること知らず線路工
日輪の円の中にも雪降れり
薄氷を指で沈めて手を洗ふ
うららかや島の黒牛犬と寝て
長梅雨や犬がしきりに小屋齧る
十津川のトンネルどこも滴れる
網戸の目へこませ覗く犬の鼻
梅雨濡れの朝刊一枚づつはがす
山辛夷手をかざさねば光かと
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三宅みち子『句集 刺羽』(東京四季出版)より
2024.03.04
平成2
「運河」「春日野」同人
第1句集
猫通り犬通りゆく蕗の薹
風花のとび行けるもの消えしもの
月浴びてゐること知らず線路工
日輪の円の中にも雪降れり
薄氷を指で沈めて手を洗ふ
うららかや島の黒牛犬と寝て
長梅雨や犬がしきりに小屋齧る
十津川のトンネルどこも滴れる
網戸の目へこませ覗く犬の鼻
梅雨濡れの朝刊一枚づつはがす
山辛夷手をかざさねば光かと