《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
-
中山純子『句集 華鬘』(本阿弥書店)より
2024.12.25
-
1996年
「風」同人
第4句集
七月や木登りの足現はるる
暑気中りきりきり臍のありどころ
立山に雲をとばして鯉のぼり
そよりともせず餓鬼飯の饐ゆるかな
みどりごをころがす畳星祭
大黄落大雁塔を讃へをれば
島の春パパイヤに手がとどきさう
養生やつめたき牡蛎がのど滑る
野水仙暮れどきつよき香を放つ
三月の日記びつしり生きること
針に糸一瞬通りつばくらめ
満開の桜白髪吹かれ立つ
朝星を見ていななけり祭馬
雪二日晴れ二日もう母居らず