《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
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新たな脇差
2012.05.05
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GW中は、みやこめっせにて春の古書祭が行われている。
同業者の様子を見に行ってきたが、実は本来の目的は同会館で行われている刀剣祭である。
刀に関しては知識はほとんどなく、下手の横好きならぬ無知の横好きと言ったところか。
見ているだけで楽しい。
隣の部屋での抜刀道の試斬にも参加させてもらった。
様子はこんな感じ。
http://www.youtube.com/watch?v=6fxYjlEEwWQ
斜めは切れるが、水平は途中で止まった。
水平切りは素人には難しいとのこと。
刀剣祭ではなく、その途上の明倫産業にて刀剣の屋外販売をやっており、たまたま立ち寄った。
よい脇差があればということを伝えると、濃州23代藤原兼房作の現代刀(昭和54)を紹介される。
一目で魅了されてしまった。
家での写真ではわかりにくいので、下記の明倫のサイトをごらん頂きたい。
http://kako.nipponto.co.jp/swords/KT117338.htm
見目麗しいとはこのこと。
誤っているかもしれないが、兼定写しという刃紋のように見える。
湾曲の優美さがたまらない。
黒塗りの鞘に納まり、小柄もきっちり装備されている。
青い柄も落ち着いている。
そもそも大刀は室内では使えない(使わないが)。
室内に入るときは脇差か短刀だけをもち、大刀は玄関に置いておくのが一般的であったようだ。
大刀もよいが、今のところは脇差が所持するのに適した大きさのように感じる。
部屋の広さも当然関係する。
水晶や仏像、刀などの道具は意識を澄明にするのにすぐスイッチが入る装置である。
なくてもいいが、あればあったでいいもの。
こういったものは出遭いである。
探しても見つからず、物が人を引き寄せる。
当然、そうした出逢いなら感謝の念も自然と起こるであろう。
