《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
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カフェ・コンサート、そしてたこ焼きサラダ
2012.05.19
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以前紹介したカフェ・モンタージュで、初のコンサート。
人が集まっていないと言っていたのに、いざ行ってみると満員御礼に。
「18世紀の音楽」がテーマで、ボードレールなどの詩の朗読を挟みながら、クープランやコレルリをバロックフルート、バロックヴァイオリン、チェンバロの3人で奏でる。
演奏も響きもなかなかで、普段聴くことのないメジャーとは言えない曲だったのがいい。
1時間ほどで終わり、ワインやオレンジジュースでゆっくりする。
リハーサル・カフェと題して練習風景も見せてくれるのだが、それも見ていたので、リハーサルと本番ともに見ることができた。
音楽はもちろん、演劇もやったりと、今後の展開が楽しみなカフェだ。
その帰りに、久々にたこ焼きを食べようと岡崎の蛸安に立ち寄った。
そこで頼んだのが「聖子スペシャル(聖子ちゃん)」。
ソース味のたこ焼きの上に、どっさりとタコと千切りキャベツのサラダが乗っかっている。
サラダにはコチュジャンのドレッシングがかかる。
なぜ聖子ちゃんなのか聞くと、「松田聖子の聖子ちゃん。どんな味する? 答えられへんやろ。だから聖子ちゃん。」とわかりづらい説明。
ただ、たこ焼きにサラダがこれほど合うとは思いもよらなかった。
サラダだけ、たこ焼きだけ、また両方一緒にと3つの食感が楽しめる。
重のたこ焼きと軽のサラダが調和する。
お客の学生がたこ焼きも食べたいし、サラダも食べたいというところから生み出されたんだとか。
クープランも「趣味の調和」という曲集を出している。
当時音楽の先端と言えばフランスとイタリアだったので、両者の調和ということを考えていたようだ。
音楽も食も、ともに正-反-合の弁証法を経て、新たなものが生み出される。
合とは、つまり調和の妙なのだなと、たこ焼きを食べながらふと思った。