《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
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雨の摂津峡
2012.05.25
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枚方に昼から出張だったので、午前中に高槻の摂津峡へ行くことにした。
今年初の滝見となる白滝があるからだ。
雨は昼からという予報になっていたが、京都を出る頃にはすでに降っており、小雨が1日中続いた。
当然というべきか、誰でも気軽に歩けるハイキングコースなのに、人を見ない。
雨で白く覆われた渓谷が美しい。
2、30分で白滝に着いた。
高さ15m、幅5mと小ぶりな滝。
とくに特徴というほどのものはない。
途上に俳人の山口誓子の句碑があるはずだが、違う道を通ったのか、行き帰りとも見つけられず。
滝上流の広場で、雨音をただ聴いていると一句浮かぶ。
五月雨やすべては土に返る音
さらに進んで萩谷を経、蝶の里へと出た。
降り続く雨で一帯が泥地になっており、蝶一匹見かけない。
ただ、隅でひっそりツツジが咲いている。
山つつじ泥地の隅を照らしけり
下りる途上に山小屋のイタリアンのお店があり、そちらでランチをいただいた。
窓からの景色もよく、鶯のきれいな高い声が響く。
山を後にして、枚方のお宅に向かった。
HPの鳥居かほりさんとの記事をプリントアウトされて、これに共感して連絡して下さったとのこと。
面と向かって言っていただいたのははじめてだったので、うれしい。
お茶菓子やお土産までいただき、ご夫婦としばし楽しくお話をして、気持ちよく京都へと戻ってきた。
