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《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記

カフェで読書

2012.05.26

映画「マザーウォーター」で、小泉今日子が店主をしていたカフェに、よく似ているなと思いつつ、通い続けているフランジパニというお店。
似ていると思っていたら、実際のロケ地だと今知った。
ガラス越しのソファのような椅子がもっともお気に入りになっている。
写真は食べログから拝借した。
読書に疲れて一息つこうと、外の景色を眺める。
静の世界から顔を上げて、通行人の行き交う動の世界を眺めることで、気分転換が図れる。
通行人もこちらを見ているが、前が店の駐車場のため、視線のプレッシャーはない。

そこで読んだのが、斎藤孝の『15分あれば喫茶店(カフェ)に入りなさい。』。
斎藤氏も書斎を拵えたものの、仕事に取り掛かるにはカフェがよいと言う。
図書館でも駄目だ。
「ちょっとだらけた公共性」、自分の部屋でもなく、堅苦しい公共の場でもない、そういう場がカフェなのだと。
コーヒーではなく空間を買っている。
だから、店員があまり声をかけてくるのは好ましくない。
水もセルフでいいから放っておいてほしいくらいだ。

ドリンクはリラックスのためというのもあるが、斎藤氏の言うように、もっとも大切な役割はリズムを作ってくれるところにある。
読書の合間にちびちび飲むことで、リズムが生まれる。
推進していくための潤滑油となる。

絵本カフェの「響き館」で見つけたのが、ヘルヤ・リウッコ=スンドストロムの『地平線のかなたまで』(猫の言葉社)とイエルク・シュタイナーほか『うさぎの島』(ほるぷ出版)。
偶然2冊ともウサギが主人公だ。
その場で読んで、さらに自宅用として購入した。
ともに大人向けで日本にはない絵本である。
『うさぎの島』はシビアな話で、グリム童話に通じるドイツらしさが底辺にあるように感じられる。
内容は割愛するが、店主が気に入った本が客である私の琴線に触れて、感動が伝播する。
カフェには文化の発信という役割もある。

カフェで読書

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