《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
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春の馬場
2013.03.08
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働けど働けど・・・の啄木の歌ではないですが、本を整理しても整理しても整理しきれない。
啓蟄が過ぎ、地虫は外に出てくるのと対照的に本に埋もれております。
さすがに疲れが出てきたので、山積みの未整理の箱をよそ目に馬に乗りに行く。
1月にビジターで伺った京北町の乗馬クラブへ。
ここは馬以外に、山羊に会いに来るのが目当てなのですが・・・ いない。
なんと、先日妙な鳴き声とともに、一頭が死んでしまったとのこと。
もう1頭は寂しそうなので、山羊をたくさん飼っているところに引き取られたそうです。
嗚呼・・・。
3週間ほど乗っていなかったので、感覚がちょっとつかめない。
外馬場は室内とちがって、おもいきって走らせるにはまだ躊躇してしまう。慣れれば大丈夫でしょうが。
しかもはじめての馬。真面目でおっとりした子。
上手な乗り手ほどほとんど動いていないように見える。扶助がかぎりなく小さい。
下手な人は無駄に動きが大きく、それに反比例して馬には扶助が伝わらない。
「静定」という表現を指導員は使われていましたが、鞍の上の定位置に座り続ける。
馬にとって人間は荷物なので、荷物に動かれると鬱陶しい。
大きな動きは馬と乗り手双方のバランスを崩すことになる。
結局のところ、バランスに尽きるわけです。
温みたる水の上馬脚逞しき
1月の冷たい馬場とは打って変わって土は春。
写真はクラブ入口の馬頭観音像。
馬頭観音は基本的に憤怒の表情ですが、こちらは静かに見守ってくださる感じ。
さあ、明日からまた仕事。
本に埋もれてはおりますが、移動の時期ですので整理のご依頼はお気軽にどうぞ。
