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パニック障害について

2013.03.26

吾輩は病気である。名前はパニック障害である。

初めての心療内科に行き、微妙な判断ではありますが予想通りパニック障害になった。というよりしてもらいました。
パニック発作だけではパニック障害と認定されず、生活に支障があるかどうかがポイントとなります。予期不安(また発作が起きるかもという不安)と広場恐怖(発作がでるかもしれないので、人のいる場所を避ける)があれば確実に認定なのですが、広場恐怖はないし、予期不安も大して強くはないので、微妙ではあります。
が、人に説明するときに便利なのでパニック障害にしてもらったという次第です。

少なくとも遡ること5年は前に過呼吸症候群と診断されましたが、最初からパニック障害だと診断されることは少ないようです。自律神経症もその一種。自律神経症という病名はなく、ただ自律神経が乱れがちなものをそう呼ぶだけの話。

前触れなく突然起き、私の症状としては下記が挙げられ、一気にこれらが押し寄せてきます。

1・脱力・ふらつき・めまい
 全身の力が抜け、言葉も発せられない。
2・血の気が引く・手先足先の冷え
3・動悸
4・過呼吸
5・死にそう・気が狂いそう
 脊柱がイーッとなる何とも言えない感じ
6・現実感の欠如(離人感)
7・腹部の違和感
8・喉のつまり

といった感じですが、見た目には異常がわかりづらいものがあります。
ただ苦痛の度合いはうつ病より高く、心筋梗塞に近いものがあるといわれているようです。

この1年ほどで自分がパニック障害であろうことが見当がついていましたが、一般的には発作が起きて10分ほどでピークに達し、30分ほどで収まることから、別段仕方のないものとしていました。
具体的にどういうことが起きているかというと、脳の松果体が過敏に反応して、勝手に身の危険だと判断します。そこで神経伝達物質のノルアドレナリンが過剰に分泌されることで自律神経が興奮する。その興奮が恐怖や不安と関連する大脳辺縁系にも伝わる。
いわば、家のガス警報器がたまにストーブのやかんで火事だと反応するのと同じ。脳が誤作動を起こすわけです。要は緊張しやすく過敏だということ。

ただそれだけのことなので、発作が起きたら仕方がないと放っておいたのですが、先日の大阪でのコンサートの帰り、大阪駅のデパート内で発作が起こり、しばらく座っていても調子が戻らなかったので、同行者の助けで管理室に横になっておりました。30分で収まるべきものが2時間半続いたので、これは一度診てもらったほうがいいなと思ったのでした。
最初に述べたように、人に説明するときに「パニック障害だと思う」というより「パニック障害」と言ったほうがすっきりするので。

それで今日の診察の結果、晴れてパニック障害になった、厳密にはしてもらったというわけです。
本を3冊読み込んでいったので、医者に感心されはしましたが、これで全然違う病名だったらどうしようかと。
私の場合は認知の問題ではないので、処方は薬になります。
薬は長期的に治そうとすれば、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が現在のところ、もっとも効果を挙げており、不安を抑え、平常心を保つ神経伝達物質であるセロトニンを再利用するためにゲートを防ぐというもの。
ただ、当面は抗不安薬で行きます。発作が出そうなときに服用する長めに作用するメイラックスと発作が起こったときに飲む頓服薬、ソラナックスの2種類を処方してもらいました。まあ、当面はこれでやりくりして、それでもひどくなることがあれば、SSRIということにします。いきなり長期で飲み続けるというのはハードルが高いし、そこまでしなくても済むならそれに越したことはないので。

パニック障害は100人に3人の割合でなると言われており、女性は男性の3倍、年齢は20~30歳代に多く見られます。遺伝の可能性もあると言われていますが、まだ詳しいことはわかっていません。
発作の引き金になるのは広い意味でのストレスで、ちょっとした刺激で起こる。湿度やリラックスのためのマッサージの最中にも。過敏というのはちょっとしたことで緊張状態が起きるということ。
パニック障害の6割はうつを併発するとも言われています。
現代病と言えるのかどうか、芸能人も何人も告白しています。
前回も死ぬほどの、気の狂うほどの苦しみではありましたが、普段どおり、何の影響も受けずにこれを観察していました。さらに仕組みを理解していくとなかなかに面白い。

パニック障害でしんどい目に会っている人、もしくはその理解を助けるために、参考になることもあるかと思って書きました。
脳の誤作動、人より松果体が過敏、ガス警報器の過剰反応に過ぎないので、ともかく認知を歪めないようにするのが一番です。認知が歪めばよりひどくなる。
この病気で仕事をやめたり、自殺に至る人もいます。そうなる気もちはよくわかりますが、病気をよりひどくする認知の歪みがなければ、そこまで至ることは少ないのではないかと思われます。
脳が多少異常でも自分が異常になる必要はどこにもありません。普通に生活しましょう。


写真は平安神宮の池

下から鯉上から鴨の向ひ来る水面漂ふ餌のひとかけ

パニック障害について

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