《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
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適ちゃんの死
2013.08.10
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夏いっぱい持つかどうかと思われていた、山羊の適ちゃんが朝に死にました。
昨日、点滴を打ってもらい、獣医さんに手は尽くしていただいたのですが、残念ながら持ちこたえることはできず。
もう一方の全ちゃんはすこぶる元気なので、発育不全であった可能性もあるようです。
預けている乗馬クラブの山の敷地に埋めさせていただきました。
バスタオルに巻いて土をかぶせ、その上に石を乗せる。
獣に掘り返されないようにするためだそうです。
山羊は群で行動する動物なので、一匹だけになった全ちゃんは思ったより寂しがりました。
普段は向こう見ずに遠くへ行きたがるのだけれど。
小屋に入れて帰ろうとすると、ひどく鳴く。後ろ髪を引かれる思いでした。
本当はもう一匹ほしいところですが、京都では春まで子やぎを譲り受けることはできないし、馬と一緒にさせると蹴られるかもしれない。
環境に適応してくれればいいのですが、あまりさびしがるのが続くようだと、考えなければなりません。
帰りの栗尾峠から見た夕焼けがいやに赤い。
吾の手よりうまいうまいと草食みし子やぎ三月で永久に眠れる
ひとかけの人参少し開きたる子やぎの口へ乗せて埋めし
山に山羊ささげて蝉のしぐれけり
残さるる子やぎ一匹秋立つ日
夕焼けてこの世ならざる峠かな
