《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 | 日記 | 一休寺 IN 京田辺

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《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記

一休寺 IN 京田辺

2013.09.12

木津川市へ出張の前に少し時間があったので、途中の京田辺にある通称一休寺に参拝。

正式名称は酬恩寺。
一休禅師が晩年を過ごし、当店の近くの大徳寺の住職となってもここから通っていたそうです。
輿に乗って何時間かかったのでしょうか。

町の中心から離れており、平日の昼ということもあったでしょうが、一人の参拝者もなく、実に心地よく過ごすことができました。
大徳寺のように広いわけでもなく、小ぢんまりとしてちょうどいい。
枯山水の2つの庭園も目に優しく、いつまでも眺めていられます。
また、狩野探幽の襖絵や、一休禅師が存命中に作られた禅師像も普通に見ることができます。
禅師像はなんと、自分の髪や鬚を植えつけさせたのだそうです。

一休さんと言えば、アニメのイメージをお持ちの方が多いでしょうが、実際は相当型破りな禅僧でした。
前回の日記でも触れたアニメの「風立ちぬ」をここでも思い起こしました。
ジブリアニメのイメージで見に行くと、まったくおもしろいとは感じられないでしょう。
それと同じく、一休さんのイメージで一休禅師に出会うと、ギャップが大きすぎる。
だからそのギャップを小さくしようと、アニメの場面が飾られていたり、「このはしわたるべからず」の札のある橋があったり、アニメとは違ってはいますが、子ども時代の一休さんのイメージの像があったりと、観光客にも配慮した作りとなっています。

木津川へ向かい、状態はあまりよくありませんでしたが、大正、昭和初期の児童書でしたので引き取りに伺いました。
おそらく疲れていたのでしょう。店に着く間際になって、財布の入ったリュックを忘れてきたことに気づく。
それから取りに戻ったので、車で往復3時間を2回したことに。さらに午前中に大原野にも出向いたので、7時間は車に乗っていたことになる。
昨日は久御山町と遠出が続いており、しかも引き取れるものがまったくないということも続いていました。屋外に5年間放置されていたダンボールが腐って蛆がわいているのを目にしたり。
「買わないのも仕事のうち」と古本屋になりたての頃、同じ古本屋の先輩がその先輩から言われていたことを言ってくださったことがあります。
古本屋は古紙回収ではないので、まったくなければ引き取ることはしません。
お電話だけでわかる場合も多いですが、伺ってみないと判断がつかない場合があるので、それは覚悟して行っています。
ただ、何もなかった場合、依頼主の方が気を使って、アイスコーヒーを出してくださったり、今日も郵便局限定販売のレトルトのカレーをいただきました。
遠出をすると疲れが溜まる。さらに今日も35度と残暑もまだまだ。
猛暑の影響もそろそろ出てきているかと。
みなさまもお身体ご自愛ください。

遠方の出張は、主にどういうものがあって、どれくらいの量かをお知らせくだされば、出張可能か判断いたします。遠出はちょっとした旅の気分ですね。

写真は一休寺の狩野探幽の襖絵。
美術書や図録も取り扱っております。

一休寺 IN 京田辺

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