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《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記

筆ペンで写経

2013.11.17

滋賀県近代美術館で開催中の「柳宗悦展-暮らしへの眼差し」展へ行ってきました。
ミュージアムショップにて、あかしや天然竹筆ペンを購入。美術館の銘が入っている。

先日、長岡京市に出張買取でお伺いしたお宅の蔵書の中に、書込み式の般若心経の写経本がありました。
線引きや書込みのある本はよほど価値のあるものでないかぎり、値段はつきません。
この写経本も1、2ページほど持ち主さんが練習されていたので、本としての価値はない。
最初だけ書いて嫌になったのでしょうが、般若心経は普段暗唱もしており、せっかくなので埋めてみようかと。
ちょうどそのときに、よさげな筆ペンを発見したという次第です。

細筆で長さも手頃。葉書にも使えるタイプ。竹がしっくり手に馴染みます。
さあ、始めたはいいけれど、この写経練習帳、なかなかハード。
練習量がとにかく多い。半分を終えた時点でインクがなくなる。
般若心経に関しては、何度も出てくる字が多いので少しは慣れもしますが、1日2、3ページしか進まない。
つまるところ、筆の運びは呼吸と連動している。
どこまで呼吸(特に呼気)と筆を一致させるかに尽きるように思っています。
心身一如が味わえる瞬間は何とも言えないものがあり。

インクがなくなったので、カートリッジを買いに文房具屋に行くも、大手でもぺんてるや呉竹くらいしか置いていない。
結局ネットから注文せざるを得ませんでした。
後からあかしやのサイトを見ると、京都での取扱店は八幡市の一店のみとか。

残すところ後半分。字が上手くなることはさして重要ではないでしょう。上手に越したことはないですが、筆の紙に吸いつき、そして静かに離れる、そういった感触を味わうことこそ大切で贅沢なことだと感じています。


当店は仏教書、書道関係にも力を入れております。
お寺や研究者、書家の方など、本の整理をお考えの際はご相談ください。

筆ペンで写経

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