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《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記

半月たったうしお君

2014.06.29

生後ひと月となったうしお。
順調に生長しております。

現在2,2キロ。半月で0,7キロ増。
草もたしなむ程度ですが取り組む態度は意欲的。

ヤギが元気なのと対照的に、私がここ10日ほど夏風邪で体調を崩しておりました。
結構長引き、最初は発熱と胃腸の不調で起き上がることもままならず。
それでも、2,3時間おきの授乳と1日3度のおむつ替えは必須。
体調不良での育児のつらさを経験しました。

ヤギを飼うにあたって避けて通れないのが糞尿問題。
犬用のおむつはヤギには適さず、これまでいろいろと改良を重ねてきました。
赤ちゃん用おむつの腰に近い部分に2つ前脚用の穴を開けて、服のように着せてしまう。そうするとずれることもなく、おしめとおむつの両方を兼ね備えられるという画期的発明をしてしまったと自負していたのですが、前脚がぎりぎりで擦れて血がにじんでしまう。

そこで、介護用おむつのSを試してみることに。
足を入れる部分に前脚後脚ともに入れてみる。
お腹部分が大きすぎて垂れてしまうので、そこはマナーベルトで締める。
今のところはこれで様子を見ています。

ヤギの室内飼いのマニュアルはなく、おそらく京都ではうちだけかと思われます。
試行錯誤が続きますが、それがまたおもしろいところで。
非常になついていながら、突然逃げ出したりと一筋縄でいかないところもまた魅力。
今朝も寝ながら新聞を読んでいたら、腹の上に座られて邪魔をされる。

角が出始めているのか、頭がかゆいらしく、何にでも頭をこすりつけています。
大きくなるにしたがって、除角や去勢をどうするかの問題が出てくる。
生長の様子を見ながら判断していくことになるでしょう。

感染症のおそれがあるため、移動以外では室内から外に出していません。
ある程度抵抗力がついてからと思っているのですが、日向ぼっこをしている様子を見るとたまには外に出してやりたい気もちになります。


「おそれ」と言えば、最近毎日のように新聞の一面になる集団的自衛権。
つまるところは、おそれにどこまで突き動かされるか。
おそれは恐れであり、虞。恐怖、そして心配。
震災のおそれがあるので、耐震予防をし、原発を稼動させないようにしよう。児童を守るために、学校の門扉を閉ざし、監視カメラを設置し、携帯電話を持たせよう、などなど。
9・11のアメリカ同時テロが起きたときに、アメリカ国民のおそれはピークに達しました。
おそれを鎮めるために、相手を叩き潰す。モグラ叩きのように次々現れて完全に殲滅させることはできませんが、それでも瞬間的には鎮まったのでしょう。
怖いので、心配なので何かをする。相手がいない場合は自由にやれるでしょう。
ただ、相手(ここでは国)がいる場合は相手のおそれを高めてしまうことにつながる。それぞれのおそれが重なっていくことこそおそろしいことですが、他者を排除し、自分(ここでは自国。一体化しているので同じ)だけを見て確固たろうとすること、柔軟性を失った力強さですが、単純であるがゆえに魅力的。力が分散されていないために。力への欲求に今も昔も人は動かされるものです。

私たちは何をおそれているのか。
自明だというなかれ。これは政治でもなければ、実は心理学でもありません。
ただの心理。私たち一人ひとりが自らを明らかにしていくほかないものであります。
平和を見出したいなら、平和でない自身から始めなくては。
積極的平和主義などあるのでしょうか。平和は何かを為そうとしてしない無為にこそあり、主義となるべきものでもない。平和が理想になったときにだけ、美辞麗句が言葉についてきます。
私の後ろでヤギが寝そべって反芻しています。この姿に何かつけ加える必要があるでしょうか。

半月たったうしお君

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