《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
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春光や金次郎読む本真白 陸沈
2017.03.27
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石の本ぬくし二宮金次郎
春光や金次郎読む本真白
金次郎像の草鞋に草青む
今日は当店の二枚看板であるうちの一人、二宮金次郎さんの句。
もう一枚のミニヤギうしおばかりが最近は目立っていますが、金次郎さん…
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のどけしやうつつごころの定まらず 陸沈
2017.03.26
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しやぶしやぶをくぐる肉厚若布かな
来月からまた舞鶴での静坐会が再開される。
12月から3月はは雪のため休会。
あの取れたての肉厚若布の衝撃は忘れられない。
苗札も仕事のうちと指物師
指物師に知人がいる。
…
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助手席のぬくし微睡む山羊のゐて 陸沈
2017.03.25
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助手席のぬくし微睡む山羊のゐて
乗馬クラブに行く前のうしお。
助手席もいい感じに温まっている。
行く先はわかっているように思う。
馬に乗りながら、目の届く範囲に山羊をつないで草を食べさせる。
ふだん…
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佐保姫を連れて馬上の山路かな 陸沈
2017.03.24
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佐保姫を連れて馬上の山路かな
ひさしぶりの乗馬。
冬はさすがに行くことができず。
5月に淡路島で海岸に外乗するのを誘っていただき、勘を取り戻そうというのもあり。
佐保姫は春をつかさどる女神。
馬場で…
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霞む日や柱掛鈴ひと振りす
2017.03.23
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霞む日や柱掛鈴ひと振りす
本居宣長記念館で購入した柱掛鈴。
本居宣長の書斎の床の間に掛けられていたレプリカ。
宣長が考案し、長男の春庭が作成。36の鈴は三十六歌仙からか。
宣長は鈴が好きで、宣長の屋敷…
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春の虹けふもかかるや六地蔵
2017.03.22
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今日は自註をほどこす必要もない写生句。
赤青黄続く自転車風光る
菜の花を挟み列車の上下線
春の虹けふもかかるや六地蔵
これは聞いた話。
六地蔵は京都市の地名だが、地形のせいか虹がよく見えるんだそ…
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木の芽風夏井さんから「才能アリ」 陸沈
2017.03.21
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昨日は伊勢の神宮会館にて、夏井いつき俳句ライブに参加。
伊勢参りやめて宣長記念館
その前に伊勢神宮に寄ろうと思っていましたが、松阪インターの標識を見て本居宣長記念館があることを思い出す。
一度行って…
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麗らかやバリバリ海老の尻尾まで 陸沈
2017.03.20
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麗らかやバリバリ海老の尻尾まで
エビフライでも天ぷらでも海老は尻尾まで食べる。
一物全体で丸々食べるのが基本的にはいいだろう。
あの歯ごたえと戦っている感じが好き。
春風のなかの壺湯の父子かな
北窓を半…
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年表にただの一行春の闇 陸沈
2017.03.19
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年表にただの一行春の闇
先日の俳句大会での入賞賞品である図書カード500円分を使おうと、ひさしぶりの新刊書店へ。本屋をぐるっと一回りすると一万円以上買ってしまった。
さらに、その買いっぷりを見てか…
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根を上がりアミダくじしてこの梅花
2017.03.18
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梅林に行ったにもかかわらず、梅の句ができず。
それもどうかと思ったので、なんとか句作。
白紙なる予定に梅見書き入れず
予定があると人間をやっていることを思い出すが、基本はないのが楽。
梅見はな…