《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 | 日記一覧

◎近畿一円、出張いたします。 一般書から学術書・専門書、現代から江戸(和本)まで。

Top >  日記

《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記

花筵歩まば地底へとすとん 陸沈

2017.04.22

春塵の来るか鴉の二段跳び

伊丹の昆陽池の景。
鴉のすばやい身のこなし。
跳んだ後に春塵の舞う。


残る鴨より小波の生まれ来ぬ

これも昆陽池にて。
鴨から小波が現れてこちらに向かってくるよう。


花筵歩まば地底へとすとん

続きを読む

太鼓橋霞んでモネの霞まざり 陸沈

2017.04.21

20170416_165557.jpg  

著莪の花伝ひ山荘美術館


先日の大山崎山荘美術館。
著莪の花の続く方へゆけば美術館。


「モネ 太鼓橋 大...」の画像検索結果

太鼓橋霞んでモネの霞まざり

大山崎山荘美術館の所蔵。
晩年のほとんど目が見えなくなってしまったモネの日本風太鼓橋。
ジヴェル…

続きを読む

小林凛『冬の薔薇立ち向かうこと恐れずに』(ブックマン社)より

2017.04.21

商品の詳細

無花果を割れば無数の未来あり

息絶えし蟷螂埋めて風の中

蟷螂や年代物の鎌であり

日向ぼこ時を忘れて話しけり

吾も犬も吐く息白き散歩道

雪だるま溶ければ残る眼鼻口

行く年や良きも悪しきも懐かしき

冬の薔薇立ち向かうこ…

続きを読む

『漱石俳句集』(岩波文庫)より

2017.04.21

商品の詳細  

思ふ事ただ一筋に乙鳥(つばめ)かな
  

叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉
  

うつむいて膝にだきつく寒哉
  

日は永し三十三間堂長し
  

物草の太郎の上や揚雲雀
  

限りなき春の風なり馬の上
  

一つすうと座敷を抜…

続きを読む

蝌蚪生まる連綿たる字なかる世に 陸沈

2017.04.20




蝌蚪生まる連綿たる字なかる世に

オタマジャクシの連綿と連なっている様に楷書ばかりになってしまった現代の文字を思い浮かべました。
行書も草書もなく、デジタルで打ち込まれたくっきりした文字ばかり。

写真は中国の…

続きを読む

花待たず逝く茅葺のピアニスト 陸沈

2017.04.18



花待たず逝く茅葺のピアニスト

南丹市在住のドイツ出身のピアニスト、ザイラー氏が3月終りに死去。
茅葺音楽堂で行われるかやぶきコンサートにも行ったことがある。
夫婦でデュオをされていた。
追悼コンサートがあるな…

続きを読む

朗読の耳に途切れし目借時 陸沈

2017.04.17

20170416_153110_001.jpg

朗読の耳に途切れし目借時

大山崎山荘美術館にて。
漱石先生の講演&朗読。
アンドロイド製作の権威、石黒浩氏の監修。
漱石はこの山荘の名付け親を頼まれたことからここを訪問。
約100年ぶりの再訪となる。
声は孫の夏…

続きを読む

美空てふ地に物種を蒔く媼 陸沈

2017.04.16

20170413_153451.jpg

美空てふ地に物種を蒔く媼

先週、数年前からのお客様からのご依頼で滋賀の大津へ出張。
琵琶湖も近く、非常に長閑で町名は美空町。
晴天の下、おばあちゃんがずっと何かの種を蒔いたり植えたりしていた。


柏手の響きよけ…

続きを読む

男の句会ほか(伊丹市・柿衛文庫)

2017.04.15

15歳まで住んでいた伊丹。
江戸期に上島鬼貫という俳人がおり、「東の芭蕉、西の鬼貫」と言われていたようだが、俳人でない限りまず知らないと思われる。
伊丹は酒造りでも有名で、鬼貫も酒造業の出身。
伊丹と言えば…

続きを読む

山羊の眉きりつとさせて花の冷 陸沈

2017.04.14

20170402_124246.jpg

山羊の眉きりつとさせて花の冷


山羊に眉毛はありませんが、うしおには眉毛のように黒い毛がしっかり見て取れる。
どことなく花冷えできりっとしているように・・・見えませんかね。
ちなみに睫毛はとても長い。


逃れきし…

続きを読む

50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64
【PR】  個人指導シグマ   行政書士 サム事務所  誠心 整体院  Lien  飯と酒 12