《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
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花筵歩まば地底へとすとん 陸沈
2017.04.22
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春塵の来るか鴉の二段跳び
伊丹の昆陽池の景。
鴉のすばやい身のこなし。
跳んだ後に春塵の舞う。
残る鴨より小波の生まれ来ぬ
これも昆陽池にて。
鴨から小波が現れてこちらに向かってくるよう。
花筵歩まば地底へとすとん
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太鼓橋霞んでモネの霞まざり 陸沈
2017.04.21
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著莪の花伝ひ山荘美術館
先日の大山崎山荘美術館。
著莪の花の続く方へゆけば美術館。
太鼓橋霞んでモネの霞まざり
大山崎山荘美術館の所蔵。
晩年のほとんど目が見えなくなってしまったモネの日本風太鼓橋。
ジヴェル…
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蝌蚪生まる連綿たる字なかる世に 陸沈
2017.04.20
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蝌蚪生まる連綿たる字なかる世に
オタマジャクシの連綿と連なっている様に楷書ばかりになってしまった現代の文字を思い浮かべました。
行書も草書もなく、デジタルで打ち込まれたくっきりした文字ばかり。
写真は中国の…
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花待たず逝く茅葺のピアニスト 陸沈
2017.04.18
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花待たず逝く茅葺のピアニスト
南丹市在住のドイツ出身のピアニスト、ザイラー氏が3月終りに死去。
茅葺音楽堂で行われるかやぶきコンサートにも行ったことがある。
夫婦でデュオをされていた。
追悼コンサートがあるな…
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朗読の耳に途切れし目借時 陸沈
2017.04.17
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朗読の耳に途切れし目借時
大山崎山荘美術館にて。
漱石先生の講演&朗読。
アンドロイド製作の権威、石黒浩氏の監修。
漱石はこの山荘の名付け親を頼まれたことからここを訪問。
約100年ぶりの再訪となる。
声は孫の夏…
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美空てふ地に物種を蒔く媼 陸沈
2017.04.16
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美空てふ地に物種を蒔く媼
先週、数年前からのお客様からのご依頼で滋賀の大津へ出張。
琵琶湖も近く、非常に長閑で町名は美空町。
晴天の下、おばあちゃんがずっと何かの種を蒔いたり植えたりしていた。
柏手の響きよけ…
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男の句会ほか(伊丹市・柿衛文庫)
2017.04.15
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15歳まで住んでいた伊丹。
江戸期に上島鬼貫という俳人がおり、「東の芭蕉、西の鬼貫」と言われていたようだが、俳人でない限りまず知らないと思われる。
伊丹は酒造りでも有名で、鬼貫も酒造業の出身。
伊丹と言えば…
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山羊の眉きりつとさせて花の冷 陸沈
2017.04.14
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山羊の眉きりつとさせて花の冷
山羊に眉毛はありませんが、うしおには眉毛のように黒い毛がしっかり見て取れる。
どことなく花冷えできりっとしているように・・・見えませんかね。
ちなみに睫毛はとても長い。
逃れきし…