《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
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辻田克己『句集 焦螟』(ふらんす堂)より
2018.07.29
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杉の中川秋冷の昼灯す
北山の中川。知る人ぞ知る地名だろう。
行きつけの滝がある場所なので杉林のしんとした感じが実感としてよくわかる。
湯豆腐や聞くだに肚の立つ話
悴みし右手が左手を労われる
新聞に切抜の窓春近し
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ワールド牧場 ギープのその後
2018.07.24
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千早赤阪村の赤滝に行った帰りに、そういえばワールド牧場もこの近くではと思い、立ち寄りました。
ヤギがたくさんいて、しかも昨年ヤギとヒツジのハイブリッドであるギープが産まれたことがニュースとなりました。
1…
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粟津松彩子『句集 花よりも』(永田書房)より
2018.07.23
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湖何もはじまつてゐず朝曇
雲水の行く秋風の姿して
アルプスの景色の中の林檎捥ぐ
落葉掃く音小きざみになりて終ふ
水を翔つ一瞬鴨の重さあり
梟の横向けば貌なくなりぬ
スケートを楕円に廻はす曲ワルツ
杖として借りる女人…
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粟津松彩子『句集 月牙』(永田書房)より
2018.07.09
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以前紹介した『あめつち』に続き。
こちらも同じく、ザ・ほととぎす。
ザ・花鳥諷詠。
花篝風がちぎつてゐる焔
蜻蛉の力を抜いてゐる葉先
秋日和とは歩いても憩ひても
ビール飲む自由が嫁にあるわが家
水底に景色が生れ水澄…
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黛まどか『ら・ら・ら「奥の細道」』(光文社)より
2018.07.05
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20年前に書かれたもの。
俳人の黛さんが奥の細道の行程をたどりながら、自身の俳句と軽妙な文章を綴っている。
とにかく芭蕉愛があふれている。彼女の写真も豊富。
もうそれなりのお年にはなっているだろうが、俳人で…
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流鏑馬体験at御猟野乃杜牧場
2018.06.27
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近江八幡市にある御猟野乃杜(みかりののもり)牧場。
5月にオープンしたばかり。
木曽馬や道産子といった在来罵ばかりで、和式乗馬、流鏑馬を体験させてくれます。
流鏑馬はやってみたかったので、1年ぶりに馬に乗る…
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佐々木正樹『句集 刹那』(花神社)より
2018.06.26
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リヤカーを帰りは押して春の月
戦友よマンゴーの種埋めながら
翼拡ぐれば白鳥の胸小さし
口蓋に最中張りつくよなぐもり
げんげんで飾り卑弥呼の裔である
米の字はコメにアメリカあめんぼう
啓蟄や皮のやぶれしオムライス
紫…
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ロバーズと子ロバ
2018.06.21
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枚方の杉・五兵衛さんでロバが産まれたとのことで、さっそく現地へ。
ちょっと弱々しい感じがありますが、元気で育ってほしいもの。
子ロバもほかのロバも全体的に汚れているので洗ってやりたい。
でも土にまみれるから…
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林日圓句集『続・冠島』(文學の森)より
2018.06.20
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初景色湖一枚の水鏡
みどりごをたひらに抱ける花筵
水よりも平らに蓮の浮葉かな
寝返りを打つて暑さを裏がへす
雲に乗り雲を乗りつぐあめんぼう
いつせいに翔ちて音生む稲雀
阿国舞ふ無用の用の秋扇
風の来てコスモス向きを…
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鷺森神社から曼殊院へ
2018.06.13
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修学院での仕事が早めに終わったので、鷺森神社とその近くの曼殊院へ。
近くに住んでいたときに来たことはあるが、ひさしぶり。
出張先の物置にへばりついていた蛙。
冷蔵庫のマグネットみたい。
亀と鯉
曼殊院までの道の…