《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
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右城暮石『句集 虻峠』(角川書店)
2018.12.27
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昭和55。
「運河」主宰。
第3句集。
奥さまを亡くされた句が多く、写生句もすばらしい。
声に出して読みたくなる。
挙げる句が多くなりました。
附き人が菩薩を煽ぐ練供養
皿に盛る鮎のすべりて重ならず
滝水を引きのうぜ…
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森田峠『句集 三角屋根』(牧羊社)より
2018.12.22
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昭和56。
第二句集。
まだこの時点では「かつらぎ」主宰ではない。
字余りもなくきっちりと十七音に収めていて、あとがきにもあるように「写生をそれてゆく人が多い中で、私はいつまでもそれずに写生を深めてゆきたい…
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船団の会編『俳句の動物たち』(人文書院)より
2018.12.21
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動物を詠みたいと思っているので参考になるかと思って読んでみました。
しかし山羊はありましたが、思い入れひとつなくこれという句もなく。
ただ、山羊のことはWikipediaで調べたらしく、「現代の紙を食べさ…
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角光雄『句集 薫風(現代俳句選書Ⅴ12)』(牧羊社)より
2018.12.19
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平成3年。
第2句集。
「あじろ」主宰、「晨」同人。
平易な表現で、普通の景が生き生きとしてくる。
実に上手いです。
どこからも離れて一樹朝桜
若葉冷底をたたいて出すみくじ
森の香が夜のてのひらにある端居
合掌は暑に…
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船団の会編『朝ごはんと俳句365日』(人文書院)より
2018.12.17
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勧めていただいて読んだ本。
365日を1日ずつ船団の方が朝ごはんのエッセイと一句を添えたつくりになっている。
正直、朝ごはんの話は何を食べたという話が基本なので、さほどおもしろくない。
なので途中から俳句の…
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前山松花『日本全国俳人叢書5 漂泊』(近代文藝社)より
2018.12.13
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1989年。
「脈」主宰。
第5句集。
正直、おもしろいと思える句が少なかったです。
半分まで読み進めて、「とどまれば蝉声ふゆるばかりなり」でストップ。
中村汀女の「とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな」を思い出し…
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高野素十『句集 雪片』(新甲鳥)より
2018.12.10
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昭和27年。
第2句集。
言わずと知れたホトトギスの4Sの一人。
客観写生の極みで、私でも知っている句も。
農事の句は殊にいいなあと。農事に触れていないとできない句ばかり。
前半はほとんどおもしろいと思われなか…
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中村ヨシオ『句集 天田屋文エ門』’東京四季出版)より
2018.12.04
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平成24年。第三句集。
「海程」「未完現実」「木」同人。
著者は味噌蔵の主人のようで、代々タイトルの名前をついでいるとか。
現代俳句は無季や句またがりの破調もあったり、正直川柳だろうというものや、調べとして…
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2019年俳句カレンダー(俳人協会)より
2018.12.03
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1冊の本を読むより勉強になる、押し売りじゃないけどね、と言われてカレンダーを句会で購入。
カレンダーはうしお&はずくのがあるので使わないんですが読むために。
主宰クラスの方が一人一句を載せているので、たし…
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柿衛文庫「どうぶつ俳句の森」展にて
2018.12.02
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伊丹市にある柿衛文庫へ。
動物の句を詠む参考になるかと思って行きました。
句の認められた短冊や色紙のみならず、若冲や応挙の動物画など存分に楽しむことができました。
動物ごとに句や絵が展示されていましたが、残…