《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
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『太田寛郎集(自註現代俳句シリーズ九期8)』より
2017.08.16
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睡りにも睡る力や蝌蚪の紐
俎の水を均(なら)して桜鯛
人妻をむんずと借りて運動会
初蝶の影にも光にも触れて
おぼろ夜の籠に寝かせて白ワイン
泳ぎより戻り真上にシャンデリア
柚子の湯に沈み一国一城主
まなざしを高きへ…
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第一回・山羊主総会に参加
2017.08.12
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愛知県の知多半島で開催された記念すべき第一回の山羊主総会に参加。
朝早く余裕をもって出たにもかかわらず、盆の連休ということもあり高速道路は渋滞。
しかもしばらくすると大雨、さらには濃霧と続き、何度引き返…
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『辻田克己集(自註現代俳句シリーズ続編24)』より
2017.08.09
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逢ひに行く緋のマフラーを背に刎ねて
嫁が君父の家いま兄の家
われ在りて思うてをれば厠の蚊
空蝉の爪深く立つ桐の幹
林檎食ふりんごのなかにゐるやうに
探すものだけが出て来ぬ冬の暮
全山の絞る力を滝と呼ぶ
九鬼説の粋の…
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アマゾンFBAから撤収
2017.08.05
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FBAとはフルフィルメントby Amazonの頭文字を取ったもの。
つまり、アマゾンに商品を納品し、アマゾンが発送までを行ってくれるサービスのこと。
商品さえアマゾンの倉庫に送れば、あとは自動で任せられると…
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この時代に○○
2017.08.01
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朝、ゴミ出しに行くときに、小学生から「この時代に下駄」と言われた。
ゴミ出しや短い散歩には一本歯の下駄を履いていく。
下駄そのものもめずらしかろうが、一本歯はまず目にする機会はないだろう。
竹馬に乗っている…
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霊的、スピリチュアルなもののとらえ方
2017.07.29
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コンビニでよく本を買う。
本のスペースは狭いので、現代人の欲望に合わせて選びに選んだものが置かれているから。
その一つ『成功している人は、なぜ神社に行くのか?』を読んでみた。
出版社は飛ぶ鳥を落とす勢いのサ…
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『山仲英子集(自註現代俳句シリーズ八期24)』より
2017.07.24
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粧ひて齢のあきらか万愚節
指さきのつめたきことのほかは春
土不踏(つちふまず)にも日を当てて日向ぼこ
涅槃図を納めて柱ほどの箱
指先で突く薄氷の泣きどころ
滝壷にとどくまで声あげぬ水
谺して定まる浄蓮滝の丈
読みか…
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松ヶ崎惠子『句集 設計図』(邑書林)より
2017.07.21
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琵琶湖句会でいただいた句集。
黄砂ふる税務に生きて悔のなし
硝子戸に蜂体当りして止まず
楽団の大型バスや春の月
鳰の子の即かず離れず浮御堂
踏みしだく貝殻道や夏の月
脱藩の峠明るし夏燕
朝駆けの馬場の湿りや夏木立
晩…
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大阪はしご滝 [源氏の滝][月輪の滝]
2017.07.20
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この夏は、手近に行ける大阪の滝を開拓中。
交野市で2つをはしご。
はじめは源氏の滝。
交野山の麓にあり整備されている。
名前の由来に悲しい物語があるせいか、心霊スポットとしても有名らしい。
鑑賞の滝というよりは…
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『阿部子峡集(自註現代俳句シリーズ九期12)』より
2017.07.13
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駅のきはまで漣の植田水
着水の順に白鳥首もたげ
家ぢゆうの暗がりふやす雪卸
堅雪を踏みて登校一直線
早乙女の脱ぎたるものの白づくめ
行者道すべりやすくて苔の花
折れさうな葭に乗り降り葭雀
芥にも向きを乱され浮寝鳥
ま…