《古書・古本の出張買取》 ロバの本屋・全適堂 の日記
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権現の滝へ(大阪・四条畷)
2017.07.11
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ずいぶん滝をめぐってきたわりに大阪の滝は数えるほどだということに気づく。
大阪も南まで行けばともかく、数自体が少なくこれといったものもなさそうだったので。
ただ手近に行けるものがあればそれに越したことはな…
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『吉原一暁集(自註現代俳句シリーズ八期8)』より
2017.07.10
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一本の矢が音となる弓始
聞き役となり風送る白団扇
いつまでも向きそのままに馬の秋
サハリンの沖に背を向け昆布干す
白扇を開かぬままの暇乞ひ
大寺の闇をうしろに白牡丹
魚籠のぞくことが挨拶岩魚釣
いんぎんに担ぎてすぐ…
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本は併読するのが好き
2017.07.03
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仕事柄というわけではありませんが、本は平均以上に読んできたように思います。
しかも一般に聞いても誰? というような人のものが多い。
学者ではないので乱読ではありますが、実は学者という人たちは本を読んでいると…
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俳句10句掲載(「静坐の友」季刊32号)
2017.07.02
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1年以上前にスペースが余ったら使ってくださいと言って出しておいた句。
「糟谷磯丸と岡田虎二郎」の原稿と一緒に出したものが忘れた頃に掲載。
滝落つる音上からも下からも
滝白く流れて青く澄みにけり
この膝も岩場の…
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馬と暮らす‐星川明美写真展「何もない、これがいい」
2017.06.29
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滋賀の馬飼いさんに教えられて行ってきた。
大阪ニコンサロンにて開催中。7月5日まで。
滋賀の自然の中でライフラインに頼らずに暮らす女性と馬と犬。
ポストカードをいただいた。
モンゴルでしか見ないようなゲルから…
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「画僧古かん展」(大和文華館)・中野美術館
2017.06.23
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奈良のあやめ池そばにある大和文華館へ。
明誉古磵(めいよこかん)は江戸時代前期の尾形光琳と同時代の画僧。
あまり有名ではありませんが白隠や仙厓の先駆けを行くゆるい画風。
彼らは禅僧でしたが古磵は浄土宗の僧侶…
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『長田等集(自註現代俳句シリーズ七期18)』より
2017.06.17
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初蝶の水の上きて濃くなりぬ
咳こらへゐしが祈りのうちに咳く
掌ひらけば掌に何もなしいなびかり
聖書まで転がり毛糸玉止まる
冬すみれ吾子に聖句を口うつし
雲の峯いつも伏目の修道女
揚雲雀空のふところにて遊ぶ
台風一過…
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マブソン青眼『一茶とワイン』(角川学芸出版)より
2017.06.16
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著者はフランス人であり、俳句研究者でもあり、俳人でもある。
俳号がだから「青眼」なのだろう。
近年の俳句より江戸の俳諧を好んでいる。
一茶が師事したという夏目成美という俳人をはじめて知った。
当時は一茶より有…
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「モテますよ、ね?」という微妙水中花 陸沈
2017.06.16
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「モテますよ、ね?」という微妙水中花
山羊飼いさんの手作りでオイルなので水中花とは言わないのかもしれない。
気に入って購入。
曝しけり戦意高揚煽りし書
空梅雨や共謀をする友もなし
上記二句はめずらしく時事句。
…
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梅雨の蝶白蝶草の高さほど 陸沈
2017.06.12
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梅雨の蝶白蝶草の高さほど
白蝶草は季語ではないので、梅雨の蝶との取り合わせで詠んでみました。
梅雨寒や古書店直下防空壕
京都のある古書店の店主の座っている真下に防空壕があるとのこと。
妙齢のハスキーボイスお花…