《古書・古本の出張買取》 京都・全適堂 | 日記一覧

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《古書・古本の出張買取》 京都・全適堂 の日記

刈米育子『句集 行方も花野』(文學の森)より

2021.10.13



平成16年。
「懸巣」同人。第1句集。

月涼し駅の広場のギター弾き

山焼の残せし一樹風集ふ

綿菓子を買ふメーデーの最後尾

不倫願望ドラマに託す夜長かな

人待ちて聖樹とともに点滅す

ダイエット明日に誓ひて餅を焼く

伸べ…

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橋添やよひ『句集 高瀬川』(ウエップ)より

2021.10.05



2005年。
「風土」同人。第1句集。

つくづくし素顔で過す日曜日

荒縄のばさりと届き鉾を組む

鉾を見る夫にゆだねし手に気付く

気に入らるまでの年月小豆粥

蜜豆やスカートの丈短かめに

紫陽花のいろ抜く雨の白さかも

夏…

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森谷彰『句集 プーさんの瞳』(ふらんす堂)より

2021.09.28



2006年。
「銀化」同人。第1句集。

鞦韆の足蹴つとばす町ひとつ

小路路地京に涼風通ひかね

さはあれどよきこともありわれもかう

用足すも用のひとつや網代守

プーさんの瞳は釦はるうれひ

亡きひとは即かず離れずあたた…

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松山たかし『句集 新とどのまつり』(象の森書房)より

2021.09.23



2017年。
無所属。第3句集。

サクランボ民主主義の二者択一

曼殊沙華地獄極楽徒歩二分

炎天の清水焼は思うつぼ

牛蛙お詫び三回もう二回

虫の声フォークボールの落ちない日

繰り返しでんぐり返し栗ご飯

鳥帰るファミリー…

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古寺靖子『句集 桜貝』(玉梓発行所)より

2021.09.03



令和3。
「玉梓」同人。第1句集。

昭和の日新しき季語生まれけり

流氷を割つてひとすぢ日矢の帯

水落す一幕もあり夏芝居

散水車七色の水うねらせて

時の日の花も新たに花時計

蘭鋳の尾鰭ふはりと魔性めく

ちぎれ雲呑み込み…

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八木健『句集 怠けぐせ』(本阿弥書店)より

2021.08.27



石段を音符のやうに木の実落つ

エアコンか扇風機かとうちわ揉め

大粒よ喜雨のはじめの一滴は

落ちさうになれば吊り上げられ雲雀

カレー派と寿司派で揉める子どもの日

急斜面に怖ぢ探梅の俳人ら

切り分けし西瓜の塔に種の窓

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島野紀子『句集 青龍』(ふらんす堂)より

2021.08.03



2018年。
「知音」同人。第1句集。

鉄棒に毛糸のパンツ回りをり

ひらがなの「つ」から習ふや入学児

若葉風いまだ素振りと球拾ひ

店主また帳簿取り出す驟雨かな

うす笑ひまたうす笑ひ昼寝の子

夜店の子何に機嫌を損ねし…

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志賀松声『句集 競べ馬』(角川書店)より

2021.07.25



平成20。
「風」「雉」同人。第1句集。

絞る矢に頬ひきしめて弓始

六波羅に垂れ乳寒き奪衣婆

涅槃図の裾の蝋燭象照らす

清凉寺いま開帳の鉦太鼓

縄跳びの子の長き影草紅葉

流鏑馬の的をとらへしこだまかな

勝馬をしづめて…

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高橋孝三『句集 坪庭』(東京四季出版)

2021.07.16



平成19。
「きりん」会員。第1句集。

夕刊に枝豆一つ零れけり

西陣の機音越ゆる大暑かな

村人の目覚めは早し山桜

まんさくの咲きて国際会議かな

廃校の今日は賑はふ盆踊

水仙や柾目の通るカウンター

月下美人むかし郭の大…

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『子規遺稿 子規句集』(ほるぷ)より

2021.07.12



昭和55年の復刻版。

大三十日愚なり元日猶愚なり

めでたさも一茶位や雑煮餅

日一日同じ處に畠打つ

涼しさや瀧を茶に煮る瀧の茶屋

夏嵐机上の白紙飛び盡す

舌頭に千轉するや汗の玉

子は寝たり飯はくふたり夕涼

蝉に遠く蛙に…

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