《古書・古本の出張買取》 京都・全適堂 | 日記一覧

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《古書・古本の出張買取》 京都・全適堂 の日記

内山花葉『句集 沸点』(ふらんす堂)より

2021.01.29



2018年。
「沖」同人。第1句集。

木々わつと叫びて芽吹く爆心地

桜九十五度目の母と小さき旅

鬼灯やいま逢はねばと汽車に乗る

行く雲のはやさに稲を刈り進む

霧籠めて滝のとどろき失せにけり

新雪の一歩一歩に浮力生る

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米澤光子『句集 吹いてやろ』(本阿弥書店)より

2021.01.20



2001年。
「火星」同人。第1句集。

孕猫月のひかりの水を飲み

寒卵こつんと割りて今朝ふたり

拗ねてゐる子の足見ゆる秋簾

背を向けて何燃す母や凌霄花

元日や秤の上に嬰泣きぬ

エプロンに貰うて来たる子猫かな

恐竜と子…

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池田理代子『歌集 寂しき骨』(集英社)より

2021.01.19



2020年。
「塔」会員。第1歌集。


・父と戦争

行く先も知らぬ船底に命なきものと俘虜らは覚悟決めしか

「母さんを頼む」と洒落たことを言う「おう、任せとけ」と私も応じる


・母

何もかも母の敷きたるレールなりき 漫画…

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滝口滋子『句集 ピアノの蓋』(ふらんす堂)より

2021.01.14



2018年。
「いには」同人。第1句集。

青年の鋭角の顎風薫る

全力で走りたる夢桜桃忌

ふとん屋の軒に顔出す燕の子

演劇のちらしに子の名新松子

揚羽蝶風にとまつてゐるやうな

神輿追ひ太平洋へ出でにけり

椿落つ大地に印…

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齋藤朝比古『句集 累日』(角川書店)より

2021.01.08



2013年
「炎環」同人 「豆の木」副代表
第1句集

青空へ巣箱の闇を掛けておく

花火見し目にシャンプーの滲みてをり

まなこ閉ぢ嚏の支度してをりぬ

寒泳の髪乾くまで獣めき

雛の段月へ続いてゐたりけり

ピクニック大き日向…

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野頭泰史『句集 空気』(本阿弥書店)より

2021.01.03



2014年。
「貂」同人。第1句集。

立春の馬全身で嘶けり

山羊の目の赤らんでをり下萌ゆる

霾や隣国高度成長期

龍天にフォークに絡めスパゲティ

蜷の道引きずつて蜷歩みけり

夜桜や川一筋の鋼色

山羊繋ぐ紐の伸びゆく春日…

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猿橋統流子『句集 鬼嶽』(富士見書房)より

2021.01.01



昭和63。
「海門」主宰。第3句集。

三輪の神長谷の仏と月分つ

歯を抜きしあとの空洞返り梅雨

師の荼毘を待つ間の蝉をしんと聞く

嫁が来て村賑はへり神の留守

舞ひ上る羽子の紅白塀の上

吊橋に繋がれ眠る山二つ

雪に燭点す…

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小森邦衛『句集 漆榾』(角川書店)より

2020.12.27



2016年。
「藍生」会員。第1句集。

あたたかねと言つたきりなる夫婦かな

朝飯を食うてまた寝る残暑かな

寒雷や能登を離れて能登のこと

地虫出て月の雫に濡れむとす

暑いねと言へば涼しく振り向かれ

素手素足加へて素顔…

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大澤鷹雪『句集 夏木立』(本阿弥書店)より

2020.12.24



2015年。
「春月」同人。第1句集。

夏風邪のなほ抜けきらず桜桃忌

鞦韆や漕ぎて越えたき一線も

色恋は不老の秘薬業平忌

薫風を胸一杯に笛を吹く

気の急きて効かぬ手足や運動会

芸人の独楽白刃を渡りけり

春愁や遂げし想…

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野田別天楼『句集 雁来紅(大阪の俳句ー明治編8)』(ふらんす堂)より

2020.12.18



2018・昭和10年。
「雁来紅」主宰。

神代よりつづきて永き日なりけり

ぐじやぐじやと家がつまりて朧なる

畑を打つ土くれ足になだれよる

雀子のふみつゝつ草におどろける

三山の神話をおもふ明易き

鳥たちしあとに寒さ…

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